あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
失語症とは…種類・原因・治療法・予防法
【脳科学者が解説】失語症とは、単に言葉が話せなくなる病気ではなく、話す・聴く・読む・書くのいずれかの言語活動が障害されたケースを指します。原因の約9割は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳卒中による後遺症です。ブローカ失語、ウェルニッケ失語、全失語などの失語症の種類、治療法、予防法について詳しく解説します。
脳幹の機能……生命維持に欠かせない脳幹の構造とはたらき
【脳科学者が解説】脳幹は、生命維持に欠かせない呼吸や血液循環などをコントロールする非常に重要な機能を持っています。脳幹の部位は、延髄・橋(きょう)・中脳・視床・視床下部に分けられます。それぞれの部位とはたらきの基本を、わかりやすく解説します。
脳科学で紐解く「多様性」を創るもの…シナプスの伝達
【脳科学者が解説】同じ情報が脳に入っても、反応は人それぞれです。また、同じ人でも気分や体調によって、物事の感じ方や反応は違います。このような「多様性」が生じるのは、入ってきた情報が脳で「アレンジ」される仕組みがあるからです。性格の違い、感じ方の違い、精神状態の変化などの多様性を生み出す「シナプス」の役割を解説します。
麻酔が効くのはフグ毒作用と同じ?体の中の電気信号を麻痺させる仕組み
【薬学博士が解説】麻酔をすると痛みを感じなくなるのはなぜでしょうか? それは麻酔薬が私たちの体の中の電気信号を発生させる部分を塞ぎ、感覚を失わせるからです。これはフグ毒のテトロドトキシンの作用にも似ています。Na⁺を利用する体の中の電気信号の仕組みについて、身近な例を挙げながら解説します。
鋭い痛みも、恋愛のビビッも…体の中で発生する電気信号
【脳科学者が解説】電気が走るような痛みを感じたり、素敵な人に出会ってビビッと来たりするとき、私たちの体の中には実際に電気が走っています。体内の電気信号は、なんと秒速100m以上のスピードになることもあるのです。体の中の電気信号の仕組みについて解説します。
まるで脳内のインターネット!?シナプス伝達で会話する神経細胞たち
【脳科学者が解説】私たちの脳内には、インターネットにも似たネットワークが形成されています。神経細胞がたくさん集まり、シナプスを介して相互に連絡を取り合っているのです。頭の中で神経細胞どうしがどのように会話をしているのか、詳しく解説します。
「副作用=有害」は誤り?効果に転じることもある薬の副作用
【薬学部教授が解説】薬の副作用とは、体に悪い有害なものだと思っていませんか? 副作用は目的以外の作用すべてを指すもので、ある症状に対しては不要でも、違う症状には役立つことがあります。一概に「副作用=悪」と考えず、薬の良い面を上手に引き出し、安全に役立てていくことが大切です。
人間だけが創造的になれたのはなぜか?脳で紐解く動物との違い
【脳科学者が解説】人間だけが優れた創造力と知性を持てたのはなぜでしょうか。その答えは、他の動物の脳とのつくりの違いにあります。人間の脳は「脳幹」「大脳辺縁系」だけでなく、「大脳新皮質」「前頭前野」が発達しているのです。脳の力を最大限に活かすためにも役立つ、人間の脳のつくりと役割を解説します。
脳が大きいほど頭がよい?脳の大きさ・シワの多さと知性の関係
【脳科学者が解説】私たち人間は、この地球上で最も進化した脳をもっています。他の動物に比べると頭でっかちで、頭蓋骨の中に、大きくてシワだらけの脳が入っています。この世のすべてを作っていると言っても過言ではない、私たち人間の脳のどこが優れているのか、その秘密を一緒に解き明かしてみましょう。
「心」は脳の中にある?脳科学の芽生えと歴史
【脳科学者が解説】「腹が立つ」「断腸の思い」「胸がおどる」…かつて「心」は脳ではなく、心臓や胃腸などの内臓にあると考えられていました。今日の脳研究の土台となった脳科学がどのように芽生えたのか、その歴史を見てみましょう。
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