あべ かずほ
薬学博士・大学薬学部教授。脳科学と薬理学を専門とする研究者
東京大学薬学部卒業、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員、星薬科大学講師を経て、武蔵野大学薬学部教授。薬学博士。専門は脳科学と医薬。
目の疲れや炎症・充血には「ビタミンB2」? 目薬の成分と効果
【薬学博士・大学教授が解説】目の疲れや炎症・充血を改善する目薬には、「ビタミンB2」が入ったものがよく見られます。ビタミンB2には、角膜の組織代謝を促進し、修復を促す効果が期待できるからです。ビタミンB2は、多くの栄養ドリンクにも含まれています。ビタミンB2の効果とはたらきについて、少し専門的な解説も含めて説明します。
ビタミンB12の目薬は赤色!実は色で分かる点眼薬の成分・効能
【薬学博士・大学教授が解説】薬局で売られている目薬には、鮮やかな色がついているものがあります。着色されているわけではなく、有効成分の色そのものです。赤色の目薬に入っているのは眼精疲労を改善するビタミンB12です。わかりやすく解説します。
「人工甘味料」「合成保存料」の表示が食品から消えたワケ
【薬学博士・大学教授が解説】「人工甘味料」「合成保存料」などの言葉の食品表示が今年度から禁止されました。「人工的に加工されたものは有害で、自然由来のものは安全」という誤解を助長しないことも狙いのようです。安全な食品の選び方のポイントを、わかりやすく解説します。
鍋が原因で認知症に?アルツハイマー病とアルミニウム原因説の誤り
【認知症研究者が解説】「アルミ鍋が原因で認知症になる」という説が注目され、悪徳商法にもつながるなど社会問題になった時期がありました。この「アルミニウム仮説」、俗にいう「アルミニウム原因説」は誤りだったことが分かっています。その理由について、わかりやすく解説します。
アミロイド仮説が支持される3つの理由と治療薬開発の課題
【薬学博士、認知症研究者が解説】アルツハイマー病によって起こる「アルツハイマー型認知症」。治療薬の開発が世界中で待ち望まれていますが、まだ有効性を示せた薬はありません。治療薬開発の現場で、「アミロイド仮説」が支持されている理由、それにも関わらずまだ有効な薬が見つかっていない理由についてわかりやすく解説します。
「無添加」表示の規制が厳格化…無添加食品の真実とリスク
【薬学博士・大学教授が解説】「無添加」と書かれた食品は体にいいと思っていませんか? 味噌や醤油、離乳食などさまざまな製品があるようですが、実は無添加表示にはこれまで基準や決まりがなかったため、何が無添加かという肝心の情報が書かれていない製品も少なくありません。上手に安全な食品を選ぶための考え方を解説します。
全身性アミロイドーシスとは…症状・治療薬・予防法
【薬学博士・大学教授が解説】私たちの体の15~20%はタンパク質ですが、「アミロイド」と呼ばれる異常なたんぱく質が溜まることで、さまざまな病気が引き起こされます。それらの病気の総称が「アミロイドーシス」です。今回はアミロイドとは何か、全身性アミロイドーシスの症状と治療法について、解説します。
小学生が大麻使用?未成年の逮捕者も…薬物乱用の危険性をどう伝えるべきか
【薬学博士・麻薬研究者が解説】小学生の大麻使用の報道や、中高生が大麻所持などの疑いで逮捕される事件が増えています。これらの青少年は、喫煙や飲酒経験がある割合も高いようです。よく「大麻とタバコはどちらが危険か」という比較を見かけますが、薬物の有害性の比較は無意味です。子どもたちの安全と健康を守るために、伝えるべきことは何かを考えてみましょう。
アルツハイマー病を発症するのは人間だけ?動物に認知症はないのか
【認知症研究者が解説】認知症になるのは、人間だけでしょうか? 他の動物も年とともに脳が衰えるため、イヌやネコにも「ボケた」行動が見られることがあります。しかしアルツハイマー病になるのは人間だけです。人間と動物の違いの研究が進めば、人間だけがなる認知症の謎が解明できるはずです。
自然食品は体にやさしい?「人工物は有害」という考えが危険なワケ
【薬学博士・大学教授が解説】食品を選ぶときに「天然」「自然」という言葉を判断材料にしていませんか?「自然なものは安全でやさしく、人工物は有害」という考えは、大きな誤解です。自然の物の危険性、人工物の安全性も正しく知った上で、上手に判断することが大切です。
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