きん きょんそん
正しい最新情報の普及に努める、しびれ・痛みの専門医
日本医科大学医学部・同大学院 卒業 日本医科大学千葉北総病院脳神経センター 講師
足がしびれる原因を探る3つのポイント
足がしびれる場合、その原因は足にある末梢神経か腰にあることが多いです。末梢神経が原因である場合、画像検査をしても原因を特定できないことが多く、症状から疑う必要があります。今回は、そんな中でもしびれの原因を探るための3つのポイントを紹介します。
足裏のしびれ、物が張り付いた感覚…足根管症候群とは
足裏がしびれて痛くなったり、物が貼りついたような感じがしたり、砂利や砂の上を歩いている感じがしたり。足裏の症状は歩行に伴い出現するため、生活に直接影響を与えます。足の裏にしびれを起こす病気としては、糖尿病や腰の病気などが知られていますが、足根管症候群という聞きなれない病気も考えられます。
手の指がしびれる原因を探る3つのポイント
手のしびれは末梢神経が原因である場合、画像検査をしても原因を特定できないことが多く、症状から疑う必要があります。そのためしびれの原因を探る上でもっとも大切な情報は“しびれる場所”です。本文では、指がしびれた場合のしびれをみるときの3つのポイントについてわかりやすくまとめてみました。
意外と知られていない…上殿皮神経障害による腰痛
なかなかよくならない腰痛の中に、上殿皮神経障害という病気が隠れているかもしれません。これは腰から臀部にかけて走っている上殿皮神経が傷んで体を動かした時に腰痛がでる病気です。MRIなどによる診断ができないため、症状や上殿皮神経ブロックを行い診断します。症状が強い場合には手術を行いますが、診療している医師が少ないのが現状です。
足のしびれ…腓骨(ひこつ)神経麻痺と腓骨神経障害
腓骨神経麻痺は、膝から下の外側から足の甲が麻痺したり足首が反らしづらくなるものですが、麻痺に至らずしびれや痛みが強く出る腓骨神経障害は腰の病気と間違えられやすいことがあります。画像で診断できず、神経伝導速度検査でも診断できないことがあるので、診断には症状が最も大切です。薬による治療で多くは改善しますが、治りが悪い場合には手術を行うこともあります。
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