マツイ マサナリ
作家。 政治、文化芸術、スポーツ、エンタインメント分野の記者、事業プランナー、国会議員のスピーチライター。
パーヴォ・ヤルヴィが引き出すN響の魅力・音楽の喜び
2015年9月からNHK交響楽団の首席指揮者を務めているパーヴォ・ヤルヴィ。N響にこのポストが設けられるのは初でヤルヴィは文字通り初代となるが、彼の就任により、これまでも素晴らしい音楽を演奏してきたN響に"ある変化"が起きている。それはいい音楽を創り出すことにとどまらない、音楽をすることへの喜びの爆発だ。
SMAP騒動に見る「アイドルは誰のものなのか?」
日本のみならず外国でも駆けめぐったSMAPの解散騒動。一連の出来事を“騒動”と表現すべきか否かは議論が必要だが、1月18日にグループ存続でひとまず決着した。背景にはファンの熱意などもあったと伝えられるが、一歩引いて見ると「アイドルとは誰のものなのか?」というテーマが浮かび上がる。
世界遺産先駆者のハノイに学ぶ、真の観光のあり方
観光地としていま注目されているベトナムのハノイ。この地域にはユネスコ世界遺産「ハロン湾」、そして2014年に新たに登録されたチャンアン景観複合体などがあり、ハノイはそれらへ足を伸ばす起点ともなっている。地球規模で世界遺産がブームとなる近年だが、その先駆者でもあるベトナムでは世界遺産および観光はどのような姿なのか。現地を訪れてみた。
農林水産省が海外レースの発売を急ぐわけとは
日本の競馬は秋のG1シーズンのまっただ中。今週は海外の精鋭も集まる国際G1ジャパンカップが行われるなど、馬券が最も売れる時期の一つである。それにさきがけ、競馬を管轄する農林水産省は日本中央競馬会(JRA)に対し、来秋にも凱旋門賞など海外レースの馬券発売を解禁することを発表した。これまでは国内のレースだけを対象にしてきたが、今後は海外にまで広がることになる。
報復の連鎖はなぜ起きるのか
パリで起きた同時多発テロを受け、フランスのオランド大統領は「これは戦争だ」と発言。アメリカ、ロシアとともにIS(イスラム国)の拠点を空爆することを明かした。しかし9.11(アメリカで起きた同時多発テロ)後を見てわかるように、武力での報復はテロを沈静化させるどころか更なるテロを誘発してきたのが実態だ。負の連鎖はなぜ終わらないのか。
安倍政権の「一億総活躍」って何だろう?
第二次安倍政権が打ち出した「一億総活躍社会」というスローガンが議論の的となっている。漠然として具体的に何を目指すのかわかりにくいという指摘、あるいは国民全員が活躍するというような現実にはありえない設定への疑問も投げかけられている。「一億総活躍社会」と何を意味しているのか。
エディー・ジョーンズに学ぶ日本スポーツ界の改善点
ラグビーワールドカップ2015で優勝候補の南アフリカを倒すなど、3勝をあげたにもかかわらず、勝ち点差というルールの綾で決勝進出ならなかった日本代表に、今もなお世界各国のスポーツジャーナリズムからの賞賛がやまない。だがその一方で、今回限りで辞任するエディー・ジョーンズヘッドコーチは日本ラグビーの未来に警鐘を鳴らしている。裏にあるのは日本のスポーツ界の抱える問題点だ。
マイナンバー導入は日本版カジノから富裕層を奪う
日本政府が導入を決定し、すでに番号の配布が開始されたマイナンバー制度。国民総背番号制とも言われるこの国民管理システムは行政処理の簡素化が目的だが、国民のプライバシーが丸裸になるなどのリスクが懸念されている。とりわけその影響を受けると予想されるのが日本版カジノだ。マイナンバーにより、日本人富裕層がソッポを向ける恐れがあるからだ。
外国人選手が国際大会に出場できる基準とは
ラグビーワールドカップで南アフリカを倒す世紀の大番狂わせを演じたラグビー日本代表。そのチームに、帰化した5名の元外国人選手および5名の外国籍選手がいることが注目されている。国の代表として戦うワールドカップや五輪などに外国人選手が出場できる基準とは何か、おさらいする。
「ギャンブル依存症」における日本の特殊事情とは
新国立競技場と五輪エンブレムの2つのやり直しに続き、さらに集団的自衛権(安保法案)と課題が山積みの日本だが、もう一つ、長年の懸案事項となっているのが「カジノ合法化」だ。「カジノ法案」はこれまで2度提出されたが、いずれも審議入りさえしていない。そのわけは「ギャンブル依存症」を増加させるという根強い反対があるからだが、そこには、ある事実の見落としがある。
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