エディター目線で伝える上海カルチャーの最前線。

機内誌等の編集者を経て、現在は日中両方のメディアで活動中。上海の食文化を含むカルチャー&ライフスタイルにまつわるトピックスを、エディター目線で紹介します。

ガイドからの挨拶

上海は中国の中でも特別な街だと思っています。

初めて訪れたのは2007年、機内誌の取材でのこと。それまで中国に抱いていたイメージと違い、人々の人なつこさと、好奇心の強さが印象的でした。日本に興味のある人が多く、言葉は通じなくても、何か分かり合えるものがあるような気がしました。

上海が都市として発展したのは、1843年の開港がきっかけです。それまでは小さな漁村でした。わずか170年あまりの間にアジアを代表する国際都市の一つへと変貌を遂げたのは、租界という歴史を辿ってきたこと、そして中国全土と世界中から向上心にあふれる多くの人が集まって街をつくってきたからだと思います。路地を歩いていると、租界時代から堆積された人々の夢や野望のかけらが、ふと浮かんでいるように感じるときがあります。

歴史の浅い街だから上海には文化がない、と中国の人からよく言われますが、異文化への包容力と、それをシェアするスピードの速さは群を抜いていると実感します。2010年の上海万博以降も、人々も街もライフスタイルも変化し続け、特に飲食やファッションシーンなどは大きく進化しています。

個性のある人たちが集まり、最先端の中国カルチャーが生まれ続けている街。そんな上海の魅力を、リアルタイムに伝えていきたいと思っています。

経歴・バックグラウンド

ライフスタイル誌「TOKIO STYLE」やJALグループ機内誌「SKYWARD」など、日本で雑誌編集者を10年経験した後、2010年に上海へ。 中国語を学び、2011年より日中両方のメディアで編集及び執筆業をスタート。中国メディアではラグジュアリー誌やカルチャー誌、グルメ誌などで日本のカルチャーをメインに紹介しています。上海の文化人たちと親交を深めていることも、編集者としてのライフワークの一つ。