すずき まさみつ
『投資信託事情』の編集および、マネー本を中心に書籍160冊の制作にかかわった出版プロデューサーが投資信託の最新情報を紹介します。
MARS投資のMRI事件から学ぶべきこと (1)
以前から怪しいとの噂があった米国MRI社のMARS投資。先日、金融庁の業者登録抹消とともに、証券取引等監視委員会の捜査が入るという報道が流れました。日本人顧客から集めた資金は総額1300億円超。少なくとも2011年以降「自転車操業」が行われていたとされており、今後の進展が注目されます。
投資信託の高速回転売買には注意したい
円安、株高というように、投資信託の運用成績にとってはポジティブな状況が続いています。が、一方で追加設定が一時停止されたり、設定後まもなく急激に残高が減少したりしているファンドも出てきました。このように、資金の流出入が激しくなっている背景には、販売金融機関の販売競争があります。
資金流出に歯止めがかからないグロソブ
日本最大の純資産残高を持つファンドといえば、国際投信投資顧問が設定、運用する「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」です。このところの円安を背景に基準価額は上昇傾向。となれば、再び人気が高まるかと思いきや、資金流出に歯止めがかかりません。これは、ファンドの運用にとっては非常に厳しい状況と言えます。
セゾン投信の運用資産が700億円を突破
独立系投資信託会社のひとつ、セゾン投信が設定・運用する2本のファンドの合計純資産残高が、5日時点で700億円を超えました。両ファンドの設定は2007年3月。以来、73カ月連続で資金流入が続いている、日本の投資信託では稀有な存在です。
年初来高値を更新する東証REIT指数
東証に上場されているJ-REIT全体の価格動向を示す東証REIT指数が、年初来の高値を次々に更新しています。果たして今の水準は割高なのか、それともまだ買えるのか。市場関係者の取材も交えて解説します。
少額投資非課税制度ISA発祥の地に行ってきました
2月半ばにロンドンへ行ってきました。目的は、来年1月からスタートする「日本版ISA」の現地視察です。ISA発祥の地はイギリスです。そこでISAがどのように使われ、あるいはどのような商品が人気を集めているのかなどを取材してきました。
イギリスでは預金型ISAが中心
日本版ISA(アイサ)の口座を使って投資できる商品は、何でも認められているわけではありません。基本的に株式、ならびに株式型投資信託等に限定されていますが、なかでも株式型投資信託が中心になるでしょう。
J-REITは特化型、複合型、総合型の3つ
基本的に、投資する際は特定の資産クラスのみに集中投資するよりも、複数の資産クラスに分散投資した方が、投資リスクが軽減されると言われています。J-REITも分散投資の具合に応じて特化型、複合型、総合型という3タイプに分かれます。
J-REIT投資をするときに、何を買うべきか?
前回は、J-REIT市場を取り巻く環境について解説しました。そのJ-REITに投資する方法としては、直接、J-REITそのものを売買する方法と、ファンド・オブ・ファンズといって、複数のJ-REITを組み入れた投資信託を買う方法とがあります。そのメリット、デメリットについて解説しましょう。
政策を背景に上昇するJ-REIT市場
さまざまな投資対象があるなか、昨年、堅調に推移したのが不動産投資信託(J-REIT)です。2012年1月~12月までの1年間の上昇率は、東証REIT指数で36%にも達しました。徐々に注目を集めるJ-REIT。その上昇の背景について考えてみます。
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