元本が保証されない
また、長期的に大幅な下落はないといわれてはいるものの、必ずプラスになると断言はできません。世界的なマーケット動向をチェックし、投資のタイミング・金額をずらすなど、リスク分散が大切になります。
保有していても利息を産まない
純金は保有していても、それ自体に利息や配当金は生み出しません。株や投資信託などのような積極的なリターンは、純金投資の得意とするところではありません。そのため、全資産のポートフォリオを100とした場合、10%程度を純金で保有するのがベストといわれています。
現物保有の場合は盗難リスクも
純金を地金(バー)やコインなどの現物で保有していた場合、盗難や災害で失うなどのリスクも考えられます。それらに備えるための、金庫の購入や盗難保険は、金を維持するためのコストが発生することになります。
会社選びは慎重に行いたい
コストという面では、投資信託や株式などと同様に、「手数料」が必要になります。年会費が必要な会社もありますし、1000円につき25円などといった購入手数料が必要なところもあります。加えて、純金を扱う会社には、会社の資産と金を分けて保管する「特定保管」と、預かった金を運用し利益を積立額に還元する「消費預託」があります。複合的な観点でチェックして、会社選びを行いましょう。
【嘉屋 恭子】