株式投資は、1回に20万円や50万円など、ある程度まとまった金額が必要ですが、「るいとう(株式累積投資)」は、毎月一定額を積み立てる形で買い付けていく方法で、一部の証券会社で扱っています。
買い付けは毎月1万円以上1000円単位です。
事前に決めた銘柄を、毎月指定した日に銀行や証券会社、ゆうちょ銀行の口座から自動引き落としで買い付けられます。
扱われている銘柄は、野村證券の場合で約1620銘柄です。
定期的に、そして自動で買い付けるため、「株価が上下していて、いつが買い時がわからない…」という人にもオススメです。株価が低い時は少なく、株価が低いときはたくさん購入できるので、結果として平均買付単価が安くなるドル・コスト平均法の効果が得られます。また、手持ちの資金では手が届かない株でも、1万円から購入できるので、少ない資金でも株の一部を購入できるのもメリットです。例えば、トヨタ自動車の株であれば、4790円×100株=約48万円が必要ですが、(2008年9月12日現在)るいとうなら1万円から購入できます。
配当は、持ち株数に応じて支払われた後に再投資されるため、複利でふやしていくことができます。株主優待は換金できるものは換金して再投資され、単元株数に達すると晴れて株主になることができます。長い目で見て成長すると思われる銘柄を探して、コツコツ積み立てていくのがいいでしょう。
るいとうを扱っている金融機関の例としては、野村證券、大和證券、日興コーディアル証券、三菱UFJ証券などがあげられます。手数料は、取引額が100万円以下の場合、1.2%前後です。また口座管理料がかかるところもあります。
【西山 美紀】