2000年10月に日本で最初のネット専業銀行である「ジャパンネット銀行」が開業して4年半あまり。ここ数年、他業種からの銀行業参入が続きました。最近では、ポータルサイト運営のヤフーやライブドアも銀行業への参入の意向を明らかにしています。

「ネット銀行」という一昔前では考えようもなかったビジネスモデルに、多くの企業が参入(参入を検討)する時代となりました。今回のガイド記事では、主な新規参入行4行の2004年4-12期の第3四半期決算を踏まえながら、各行の今後の行方を探ってみたいと思います。

ここ数年で異業種から銀行業に参入した新規行は、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行、アイワイバンク銀行の4行。ジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行はネット専業銀行。アイワイバンク銀行はATM決済業務が中心の銀行で、ネット専業銀行というカテゴリには入りませんが、店舗がないという意味では他の3行同様、既存の銀行サービスとは一味違った独自路線を行く銀行と言えます。

【異業種からの参入銀行と主な出資企業】
ジャパンネット銀行ネット専業銀行三井住友銀行等
ソニー銀行ネット専業銀行ソニーフィナンシャルホールディングス、三井住友銀行等
イーバンク銀行ネット専業銀行こちらをご参照ください
アイワイバンク銀行ATM決済業務が中心イトーヨーカ堂、セブン-イレブン等


最新の決算(2004年4-12期)を見ると、ジャパンネット銀行、イーバンク銀行、アイワイバンク銀行は黒字を確保。ソニー銀行はデリバティブ取引における評価損が膨らみ赤字決算となっています。


●ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行は、2000年10月に開業した日本初のネット専業銀行。口座数はついに100万口座を突破!2004年4-12期の第3四半期決算では、749百万円の経常黒字を確保し、2005年3月期は開業以来初の通期黒字を見込んでいます。

ジャパンネット銀行は、提携ネットショップが多く、ネット決済に強い銀行。ジャパンネット銀行に口座を持っている人同士であれば24時間決済が可能ですが、同行間振込み(ジャパンネット銀行同士の振込み)も有料(52円)というのは、他のネット専業銀行に比べ見劣りがします。取引水準によっては口座維持手数料なるものがかかりますのでご注意ください。

また、他の銀行・証券会社等のWEBサイトの情報を1つの画面上に集約し、一括表示する「アカウントアグリゲーション」サービスや公共料金の口座自動振替等、他のネット専業銀行では取り扱いのないサービスにも力を入れています。

ジャパンネット銀行の詳細はこちらから。


●ソニー銀行

ソニー銀行は、外貨預金、投資信託、住宅ローン等、ネット専業銀行の中では取り扱う金融商品が最も充実しており、資産運用向けのネット銀行を目指している点で、ネット決済中心の他の2行とは一線を画しています。特に、格安な為替手数料で人気の外貨預金の取り扱い量は大手銀行並み。来店不要な上、有利な金利のネット完結型住宅ローンも看板商品の一つ。

ただ、肝心の業績は、金利変動リスク軽減のデリバティブ取引の評価損が発生し、2004年4-12期の第3四半期決算は2,020百万円の経常赤字。2005年3月期の通期黒字化は難しく、来期の黒字転換を目指す模様。

口座数は2005年1月現在で約35万口座。預かり資産残高は5,339億円と、他のネット専業銀行に比べ口座数は少ないですが、ネット上での資産運用をビジネスモデルにしているだけあり、預かり資産は多いのが特徴です。また、サイト自体も楽しくかつ効果的に資産運用が出来るように様々な工夫が凝らされていますので、決済サービス以外のサービスも含めた、一味違ったフル銀行サービスを求める方の興味を引く銀行ではないでしょうか。

ソニー銀行の詳細はこちらから。