金融機関以外が銀行業に参入する時代です |
次に、各種金融商品の銀行窓販の解禁。投資信託や保険商品の多くを銀行で購入することが出来るようになり、銀行のワンストップ・ショッピング化が進みました。銀行の証券仲介業解禁によって、さらにこの動きは加速する勢い。また銀行代理店の解禁で、大手銀行は販売チャネルの多様化に向けて有力企業との提携を模索しており、様々な場所で銀行サービスを利用できる可能性が高まってきています。
銀行らしくない銀行?
2000年10月に日本初のネット専業銀行「ジャパンネット銀行」が誕生したのを皮切りに、異業種からの銀行業参入が相次ぎました。ジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行、アイワイバンク銀行…。ジャパンネット銀行、ソニー銀行、イーバンク銀行はネット専業銀行ですが、イトーヨーカ堂やセブン・イレブン・ジャパンを傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスが有するセブン銀行(旧アイワイバンク銀行)は、ATM決済業務が中心のいわばATM銀行。セブン銀行は、開業当初からしばらくは有人店舗を持たず、店舗がないという意味では他のネット3行同様、既存の銀行サービスとは一味違った独自路線を行く銀行として「普通の銀行」のカテゴリからは外れています。
<異業種からの銀行参入>
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こんな名前の銀行ができるなんて一昔前には想像もつきませんでした
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そのセブン銀行ですが、ATM決済業務もある程度軌道に乗り、次なるステップとして、2005年4月に初の有人店舗をイトーヨーカ堂内に設置。現在では、5店の有人店舗を有するに至っています。イトーヨーカ堂の全店舗に銀行窓口があると便利だろうなぁ~などと思っていたら、ライバルのイオンが大発表。