資産運用/資産運用をするときの鉄則

ペイオフ解禁になっても怖がることはない 運用の基本が、ペイオフ対策の要

2005年4月1日にペイオフ全面解禁となっても怖がることは何もない。資産運用の基本的な考え方に則って金融商品選択をしていれば大丈夫。

執筆者:橋爪 修司

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ペイオフを覚えていますか

運用の基本が、ペイオフ対策の要
ペイオフ全面解禁で何が変わるのでしょうか?
延ばし延ばしにされてきたペイオフなので、聞いたことあるけど何のことだっけ、と忘れてしまっていませんか。
ペイオフとは、金融機関が破綻等した場合、1000万円までの元本とその利息は預金保険制度により保護されるが、1000万円を超える部分はその一部または全部が戻らないかもしれない、という制度のことです。

2005年3月31日までは当座預金・普通預金・別段預金については全額を保護し、その他の預金については1000万円までを完全保護する仕組みです。
2005年4月1日からは無利息・要求払い・決済サービスがある3条件を満たす預金については全額を保護し、その他の預金については1000万円までを完全保護する仕組みに変わります。このことを新聞等では「全面解禁」「凍結解除」などといっているのです。

ペイオフ対策の考え方

ペイオフ全面解禁といっても、一般的には普通預金に影響が出るだけです。定期預金については変化はありません。ペイオフ対策といっても、普通預金に何千万円・何億円と置いてある個人の方は、すでに取引金融機関を選別したり、分散したりしているはずです。個人事業者や各種団体等は無利息普通預金の利用を検討すべき場合がありそうです。

基本的な資産運用の基本に忠実に預金行動や投資行動を行っているのであれば、ことさらペイオフ対策というものは必要ありません。むやみに怖がって、必要のないリスクを取る行動は避けることが肝心です。元本保証商品である預貯金を、リスク商品である株式・債券・為替・貴金属等への投資に振り替えるのは、ペイオフ対策としてではなく、あくまで将来の家計収支を考慮した資産配分の見直しとして行わなければならないということなのです。

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