資産運用/資産運用をするときの鉄則

ローリスク・ハイリターンはありえない!?

リスクとは価格変動の大きさでした。リターンの大きい投資はリスクも大きいことを知ってください。自分だけはローリスク・ハイリターンを享受できると思うのは幻想です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

  • Comment Page Icon
「リスクのあるところにリターンあり。しかも両者は相関関係にある」。これが、経済の世界の常識です。リスクが大きいものは収益も大きい、リスクが小さいものは収益も小さいのです。「失敗は成功の一部であり、失敗を避ける人は成功も避けている」という言葉と共通する原則です。

リスクとは価格のブレ


リスクは「危険」ではありません。投資の世界では、リスクは「価格変動のブレ」を指します。リスクが小さいとは投資期間中に価格が安定していること、リスクが大きいとは価格が激しく上下動することです。

【関連記事】リスクとはバラツキのことだった

どんな人が投資をするときでも、リスクは小さいほうが良いに決まっています。リスクが大好きな冒険家は投機家であって、投資家ではありません。好きこのんでリスクを負う人は少ないので、投資の目的を超えた必要以上のリスクを負うことは避けたいのです。リスクとリターンは互いに比例します(相関関係にあります)から、投資家が負うべき必要最低限のリスクの大きさは、期待収益率により決まります。

たくさん儲けたい人は、リスクもたくさん受け入れなければならないし、リスクを受け入れない人にはリターンも恵まれないということです。

写真のタイトル
ハイリターン・ハイリスクの商品群とローリスク・ローリターンの商品群を結ぶ対策線上にリスク商品は分布している


リスクの大きさはどうやってはかるのでしょうか?それは、過去の値動きの統計から計算されるバラツキです。具体的な一例を、次のページでご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます