資産運用/資産運用をするときの鉄則

大投資家の名言 ジョン・ボーグル(2ページ目)

インデックス・ファンドの創始者、ジョン・ボーグルは米国の投信業界の構造改善に努力し、運用会社が個人投資家に奉仕する体制を徹底的に追求しました。日本はさらに遅れています。まずは私たちが目覚めるべきです!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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コストは第3の要素

新賢明なる投資家 上
チャールズ・エリスも「市場に打ち勝てないのであれば少なくともインデックス運用を考えてみるべきである」と書いている。
インデックス・ファンドの創始者は、コストだけに注目したわけではありません。彼は偉大な投資家でもありましたから、運用の質と専門家の技能に対しても深い関心を持っていました。したがい、個人が銘柄株に投資することに対し、次のように釘を指しています。

「概してコストが高いことは問題だが、個人で直接個別銘柄に投資するよりも、ファンドを通してより大きな分散効果と専門家の運用技能の恩恵を享受することができるのである」

ボーグルは、投資に4つの要素があると書いています。それは、リターンとリスクとコストと時間です。

「賢明な投資家であればこれらのうち一つたりとも無視することはできない。達成すべき投資目標を考慮して、これらのそれぞれの間に適切なバランスを保たなければならないのである」

現在の日本で買えるボーグル社のファンド名と扱っている証券会社は次の通りです(推奨しているわけではありません)。
○トヨタFS証券 トヨタアセット・バンガード海外株式ファンド
○セゾン投信 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
○マネックス証券 スモ―ルキヤツプインデクス
同上 ト―タルストツクマ―ケツトインデツクス


バンガード社の日本語のサイトはこちらにあります。

英語ですが、バンガード社のファンドリストはこちらです

ジョン・ボーグルの名言はいかがでしたか?ボーグルの発言は大投資家にしては硬くて地味ですが、私たち個人投資家にとっては貴重な示唆に満ちています。日本にも、投資家の利益を最優先に考えないような悪徳な運用会社があるのでしょうか?個人投資家がしっかり声をあげていく必要があります。

ボーグルは広く尊敬を集める人物です。1999年には「フォーチュン」誌が「投資業界における4人の巨人」の1人に数え、2004年には「タイム」誌が「世界で最も強力で影響力のある100人」にあげています。

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