資産運用/資産運用の注意点とリスク

余裕資金と生活防衛資金の壁

資産運用に向けるお金と、日々の生活費はしっかりと分ける必要があります。あなたは資産運用にどれだけお金を振り向けられるのでしょうか?余裕資金と生活防衛資金を取り違えていたら投資はつらいものになります。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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資産運用に向けるお金と、日々の生活費はしっかりと分ける必要があります。あなたは資産運用にどれだけお金を振り向けられるのでしょうか?余裕資金と生活防衛資金の壁を解説します。

家計におけるミスマッチ

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まず資産の3要素を考えて資産の定位置を決めることがかんじんです。流動性の預金、安全性の不動産、収益性の株のバランスです。
私がユーザーの皆さんからの相談に応じていて、よく気がつくのが家計のミスマッチです。

 ?「このお金は30年後に使うお金だから大事に元本確保のために預金において置くのです」
 ?「あのお金は3年後までに増やしたいお金なので、思い切って投資します」

と、こんな風に考えている人が多いことに驚かされます。これは、「余裕資金で守り防衛資金で勝負する」という戦略であり、気持ちは分かるのですが危険な発想です。
 
たとえてみれば、学校での子どもの生活に干渉し、家の中で放任しているのと同じくらいミスマッチなことです。

可愛い子には旅をさせよ!

子どもに大きく成長してほしいと思ったら、親の保護のカゴから早く出してあげて、世間の荒波にもまれた方がよいでしょう。それを昔の人は「可愛い子には旅をさせよ」といいました。愛するがゆえに大事にしたいという親の直感とは逆説的な教えです。

投資においても同じようなことがいえます。失敗や挫折を経験して人は大きくなるように、一度も損をしないでお金を増やせる人はいません。ならば、たとえ損をしてもいずれ取り返せるようになるために、十分に時間をかけて投資をすることが王道です。

時間がたっぷりと残されているからこそ、大事な資金をリスクにさらしても怖くない心境が作れるのです。または、長期投資だからこそリスクをコントロールする手法を取ることができます。

結論からいえば、投資は長期資金のみで行うべきで、流動性や安全性を犠牲にしても収益を追求します。

短期資金でもっとも大事なのは流動性と安全性ですから、銀行や郵便局の預貯金に置いておけばよいのです。

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生活防衛資金で投資をし余裕資金を寝かしている家計はよくあります。これは置き場所のミスマッチ、投資が失速したときに大きな痛手をこうむる危険があります。


では、短期資金と長期資金の境目はどこにあるのでしょうか?どこまでが生活防衛資金で、どこからが余裕資金なのでしょうか?資金の分け方は次のページで
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