魅力の高まる新興国債券市場
新興国の信用格付け(S&P調べ。2009年3月20日現在)A:債務を履行する能力は高いが外部環境の影響をやや受けやすい。BBB:外部環境の悪化により債務履行能力が低下する可能性がより高い。BB:状況によっては債務を期日通りに履行する能力が不十分となる可能性がある。 |
旺盛な資金需要と高い利回り
健全なうえに高い利回りが期待できます。新興国には旺盛な資金需要があり、それを満たすだけの外貨を獲得するために、相対的に高い利率で国債を発行しています。たとえば、トルコの14%、ブラジルの10%、南アフリカの10%といった具合です。注意したいデフォルトリスク
こうしたハイリターンの背後にひそむのは国債のデフォルトリスクです。2001年のアルゼンチンのように国が借りたお金を返済できなくなってしまえば債券は暴落します。現在の世界の中にもそういう危機に見舞われそうな小国はありますが、それを排除してもらうために私たちは運用会社を利用することができます。運用会社のファンドマネージャーによる調査と分析で、デフォルトリスクを有する国債への投資を回避しようと考えています。新興国のすべての信用状況をチェックするなどとても時間がかかる仕事ですから自分でやらずに、運用会社にまかせて新興国の中の優等生だけに投資しようというスキームです。
こうして新興国債券に投資するツールとして投資信託があります。私たちが国内のどこでも買える代表的な投資信託としては次のような銘柄があります。直近1ヶ月(2009年2月)の年率リターンと共にご紹介します。
メロン世界新興国ソブリンファンド:3.54%
ベアリング新興国債券ファンド:2.3%
JPM新興国ソブリン・オープン:6.99%
ポートフォリオのひとコマとして、新興国債券を加えることをおすすめします。
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