過去には、山一証券の従業員が破綻直前に会社を信じるあまり、財産をつぎ込んで自社株を購入したというケースもあったといいます。山一証券は廃業になりましたので、当然そういった社員の財産は紙くずになってしまいました。職場もなくしてしまったわけですから、これはまさに悲劇です。
自社株というと、社員であるから会社の未来についてある程度予想できますし、信用したくなるため、購入意欲の沸きやすい投資対象です。また、うまく資産が増えるケースもあることと思います。私も自社株投資自体を否定するわけではありません。
ただし、常に失敗したときの可能性を考えることが大切! 自社株を買うのは余裕資金の範囲で行いましょう。
とにかく、「1,000万円が40万円」になってしまっては、老後資金準備の計画はご破算です。そんなことのないよう、自社株投資はくれぐれも慎重に!
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