■今年の夏ボーナスに、将来設計の鍵がある!
ボーナスシーズンです。明細がもう出ている人、すでに振り込まれている人、実はもう少ししてからだという人、様々でしょう。今年のボーナスはいかがでしたか? おそらく「減った!」という人が多いのではないでしょうか。
今年の夏のボーナスには会社の支給額は変わらないのに手取りが減ってしまう秘密があるのです。そこで、今年のボーナスの明細を一度じっくり見直してみましょう。そして、ボーナスの活用法について(まだ使ってないなら)考えてみましょう。明細に、あなたの将来設計の鍵が隠れているかもしれませんよ!
■今年のボーナスは手取り10%カットは当たり前!
さて、今年のボーナスの手取りが下がってがっくりしている人は、じっくり明細をみてみましょう。実は今年の夏は手取りが下がった人のほうが多いはずなのです。というのも、今年の夏から健康保険料と厚生年金保険料がボーナスからも引かれることになったからです。
引かれる額は、会社によっても異なりますが、合わせて本人の負担が約10%強というところ。つまり、ボーナスが10%増えないと手取りは下がってしまうイメージです。手取りが下がっているのはほとんどの場合、当たり前ということですね。明細を見るときは去年との比較を(1)支給額、(2)手取額の2段階でチェックしておきましょう。(1)支給額が変わらなければ、実は会社が払ったボーナスは変わっていない、ということです。
また、(1)支給額がマイナス10%程度の人も、実は会社が払ってくれる負担はほとんど変わらないことがあります。というのは、会社は別枠で同額の健康保険料と厚生年金保険料を負担するしくみなのです。そのため普通にボーナスを払うと「実質プラス10%」の負担を会社はしなくてはいけません。会社によっては最初からこの負担分をボーナス支給額から引いているところもあるのです。つまり、そういうところでは手取りでみると20%マイナスになっているということです。