■転職を考える3つの不満「仕事、ギャラ、人間関係」
私も転職経験者ですが、転職には大きく3つの理由があるのかなと思っています。「仕事、ギャラ、人間関係」です。これは私が最初の転職をするときに相談をした転職のベテランの方からいただいた考え方です(11回転職をしたことのあるちょっとした有名人でいらっしゃいます)。
「仕事」というのは仕事の内容に対する不満です。仕事が自分に合わないとか、自分のキャリアアップが社内人事によって損なわれているときなどがあげられます。先ほどの転職希望ランキングでは「4位:知識や技能を生かしたい」がそうですね。自分の能力を伸ばしたり活かしたりすることを今の仕事が妨げるというのは転職を考える大きな不満としていいと思います。
また、「仕事」の不満で考えられるのは、自分の勤める会社の将来像が自分の将来像とマッチするかという問題もあります。会社の事業の発展性はあるか、自分の働きに会社は見合った評価をしてくれるキャパシティがあるか、などなど。先ほどのランキングでは「3位:事業不振や先行き不安」というところでしょうか。これも不安がある会社に依存する必要はないわけで、できるなら転職を考えていいでしょう。
2番目の不満、「ギャラ」というのはもちろん、収入の不満です。「収入が少ない」というのは転職希望理由ランキング堂々の1位でしたが、大きな問題だと思います。収入が少ないというのは、現在の生活にも影響しますし、将来にも影響します。今、貯金できていれば子どもの教育費や住宅資金の捻出に将来困ることもなくなるからです。老後の生活にも影響します。
とはいえ、収入が少ない、という不満は「自分の能力不足」なのか「会社の待遇不足」なのかは慎重に考えなくてはいけません。自分の能力以上のギャラを求めるのは不相応というものです。「仕事」の不満とセットでじっくり考えてみるべきでしょう。
最後の「人間関係」の不満ですが、場合によっては有力な転職の動機です。同僚や上司とソリがどうしても合わない職場にしがみついて精神的に疲労する必要はないと思います。人事で明らかに自分が不公平な処遇を受けている場合もそうです。自分のスキルに自信があるなら、そんな会社は辞めて同じ仕事を違った会社でやればいいわけです。