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正社員vsフリー!どっちがトク?(4ページ目)

正社員とフリー契約、どちらが有利? フリーというとバリバリ稼げるけど、退職金もないしいつクビになるかわからないというイメージですが、本当? 比較チェックしてみましょう。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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……で、結局のところどっちがトク?

目の前のギャラが少し高いくらいでは、フリーが有利とはいえません。なぜなら退職金もでませんし、社会保険では大きな違いがあるからです。

一方でフリーで仕事を始めると正社員というのが窮屈に感じられるようになるのも事実です。自分で責任を負う範囲は大きいものの自分で自分の道を決められるというのは気持ちよいものです。

正社員はかなり恵まれたポジションだと思いますが、この先給料も上がりにくく、早期退職やリストラ、倒産のリスクと常に向かい合っていかなければいけないのも事実。また、職場環境がストレスでもガマンしながら働いている人もいるでしょう。

自分の能力に自信があって、マイペースで仕事をしていきたいタイプにはフリーでがんばってみるのは悪くない選択肢だと思います。ただし、自分の能力に自信があって、しかもその得意とする分野でこの先稼いでいける見込みがあるなら。一度フリーにチャレンジして半年したらまた正社員に戻ってくる、というのは現実には不可能ですから、準備は着実に。

また、フリーになった人は、先ほどの説明にもあったとおり、いつまで稼げるかわからないことと、老後の資金準備が不安だということを常に意識して働くことが大切です。仮に毎月の収入が同世代の2倍稼いでいても、将来のことを考えると足りないかもしれない、と思うくらいが必要です。退職金がない分、数千万円は貯めておきたいですし、厚生年金がない分、さらに数千万円以上、ほしいところ。

テレビ番組内ではこうした老後のお金の不安も取り上げられており、フリーの人もミニ会社を作って社長になれば年金を増やすことができる、という話がありました。つまり、厚生年金保険料を自分に払えば老後の年金が増えるというわけです。しかも奥さんの分は専業主婦なので13,300円/月を払わなくても国民年金に加入していたことになるのでおトクというわけです。

ただし、自分が社長ですから、厚生年金保険料は全額自腹になることはお忘れなく。仮に毎月の収入が60万円あって自分の給料を30万円としたとすれば毎月4.5万円くらい厚生年金保険料として払わなければいけません。国民年金と比べて負担は3倍以上ですから収支のバランスを考えることが必要です。厚生年金は「今月は払わないけど来月は払う」というわけにはいきません。

もし個人事業主でも、老後の資金を増やしておきたいという人は会社を作らなくてもいくつか方法があります。たとえば「小規模企業共済」であるとか「個人型確定拠出年金(個人型401k)」「国民年金基金」などを使えば掛け金は全額非課税でありつつ、老後のお金の準備が可能です。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

▼小規模企業共済
▼個人型確定拠出年金
▼国民年金基金
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