フリーだって辛いよ!?
一見すると「収入は多くて、負担が少ない」ならフリーも悪くないような気がします。しかし正社員と比べてフリー契約の人のほうが辛いところもたくさんあるのです。フリーでやっていくというのは実力主義であるうえに、手続きも老後もすべて自己責任になります。なかなか大変な世界です。フリーの大変なところをまとめると以下のとおりです。[ソン?その1]フリーは仕事が来るかどうかわからない
[ソン?その2]フリーは勉強も経費も自腹
[ソン?その3]フリーは健康保険や年金保険料が自腹かつ不足
[ソン?その4]フリーは退職金がない
[ソン?その1]フリーは仕事が来るかどうかわからない
フリーは実力主義の世界です。能力が評価されないと契約もできませんし、契約がいい条件になるとは限りません。また、契約があがったり、更新されたりするかは状況次第です。本人の評価はよくても、仕事がなくなればお払い箱ということもあります。本人の能力があっても、時代の変化などで仕事そのものが減ってしまえば稼げないということになってしまうわけです。
[ソン?その2]フリーは勉強も経費も自腹
一般的にフリーの場合、勉強や経費を自腹で払わなければなりません。交通費もバカにならないでしょうし、専門書籍などの勉強費用も少なくないでしょう。しかし仕事を得るためには営業も必要ですし、自分のスキルアップも欠かせません。こうした負担は経費になって税金が少なくなるものの、シビアな問題です。
[ソン?その3]フリーは健康保険や年金保険料が自腹かつ不足
フリーの場合、自腹問題の2つ目として健康保険料や年金保険料を全額自腹で負担しなければならない問題があります。しかも病気や老後の備えとしては正社員と比べて不利なことがほとんどです。正社員の場合、給料から天引きされる負担は半分ですみますし、健康保険も年金も、フリーよりかなり有利になります。国民年金のみの場合と比べると厚生年金に加入していた人は3倍くらいの年金が受けられるのです(負担も多いですが)。
[ソン?その4]フリーは退職金がない
フリーの場合、退職金が出ないのが一般的です。毎月のギャラが高いこととの引き替えであるともいえます。中小企業であれば1000万円前後、大企業であれば2000~3000万円に達することもある退職金がゼロになるということは、老後の資金準備に大きな不安要因になります。若いうちから気合いを入れて貯金をしておかないと、現役時代は贅沢な暮らしだったのに、老後は貧乏生活ということになりかねません。