住宅ローン組むなら、世帯で600万円は必須!
家を買いたいと考えた場合も、「年収600万円」はひとつのキーワードです。家を買う場合、ほとんどの人は住宅ローンを活用します。民間の住宅ローンなどでは審査もありますので、低い年収だとローンが借りれない場合もあります。また、低い年収で家を買ってしまっては、ローンの返済が毎月の大きな負担になります。総務省の家計調査(2003年)によると住宅ローンを抱えている人の平均年収は615万円です(全勤労者世帯。世帯主のみ)。住宅金融公庫の利用者の平均でも625万円とほぼ同水準です(世帯収入合計)。住宅ローンを借りる人はまさに「年収600万円」をクリアする必要がある、ということです。
自分の家が欲しい、というのは、シングルの人もご夫婦で暮らしている人も同様に考えるテーマでしょう。ご夫婦でもDINKSの世帯もあれば、子どもがある世帯もあるでしょう。それぞれ欲しい物件も千差万別でしょうが、ひとつ言えることは、ある程度稼いでおかないと住宅ローンはかなりの重荷になる、ということです。
一見すると家賃と変わらない金額で自分の家が買えると、住宅ローンを組む人が多いようです。しかし、30年前後のローンを組むことは人生に多くの制限も加えてしまいます。まず、家賃は払えなければ安い物件に越せますが、住宅ローンを軽減することは困難です(ボーナスがカットされてもボーナス返済はカットされません)。また、住所も物件も向こう数十年固定されることになりますので、子の進学に伴った引っ越しや手狭になったときの住み替えも制約されます。さらに、転職等キャリアアップのチャレンジしてみたいと思ったときに、ローンの存在があるので踏み切れずに人生の選択肢が制限される、ということすらあります。
「年収600万円」はここでも最低越えておきたいハードルともいえます。たとえば、可能な限り貯金等で備えて頭金を多く積み、ローン借入額を減らすことができれば住宅ローンはぐっとラクになります。返済期間が10年程度ですめば人生の選択肢ももっと増えますし、その後生活は当然ラクになります。少しでも年収が高ければ余裕資金を積み立てて繰り上げ返済などで返済総額をぐんと圧縮することもできます。もちろん、もっと質の高い物件を買うチャンスを広げてくれることにもなるわけです。
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「年収600万円」というキーワードが必要になる理由について考えてみました。次回のコラムでは「年収600万円」を実現するための対策について考えてみたいと思います。
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