「カモにされるお客」にならない
ところで、時間外手数料が無料になる条件をよく調べてみると、銀行にとってのよいお客の構図が見えてきます。一般的に時間外手数料が無料になる条件は以下のとおりです。投資信託や定期預金の残高が100万円以上ある……投資信託があれば手数料収入が入るし、定期預金があればその資金を他に貸して利益を得ることができるので「よいお客さん」
住宅ローンを抱えている……銀行に利息を払ってくれるので「よいお客さん」
キャッシングなどを利用して残高がある……銀行に利息を払ってくれるので「よいお客さん」
指定したクレジットカードの利用がある……クレジットカード会社の利益があるので「よいお客さん」
これらの逆がつまり「賢いお客さん」の一歩ということになります(ただし、この中で「残高の多いお客さん」は他のお客さんと比べて賢いお客の側に近いといえます)。我が身を振り返ってみて、一度考えてみてください。
もちろん、銀行のいいところもあります。何せ破綻時をのぞけば元本保証されていますし、低いとはいえ金利も保証されています。ちょっと工夫すれば手数料もサービスになるので手元にお金を残さないことで盗難の危険性を避けることもできます。こうした銀行のよいところを活かしていきたいものです。
今月からでも、上手に銀行とつきあって「賢いお客さん」になってみませんか?
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第1回 銀行・預貯金
第2回 投資信託
第3回 消費者金融
第4回 住宅ローン
第5回 オンライントレード