理由3)運用期間の手数料も割安だから!
理由の3つめは「無料」ではありませんが「割安」です。スーパーマーケットで買い物をするとき、同じ商品であれば安いほうがいいのはいうまでもありません。401kでは、銀行等で販売している投資信託と同じ商品が割安になることがあるのです。投資信託では運用期間中に手数料がかかります。運用管理費用、あるいは信託報酬と呼ばれるものです。報酬という名前ですが、報酬を受けるのは金融機関の側ですから、私たちはこれを手数料として引かれることになります。年率○%といった形で明示されており、日割りした分を毎日の投資信託の残高から引いていきます。つまり、毎日確認することのできる基準価額や資産額は、こうした手数料を引いた後の値段というわけです。
同じ運用をした投資信託であれば、運用手数料が低いほうが最終的に手元の資産は増えることになります。たとえば、A投資信託とB投資信託があり、どちらもTOPIXのインデックスファンドであったとします。どちらもインデックスとほぼ同様の値動きをするはずですが、A投資信託とB投資信託の基準価額が同じ値動きをするわけではありません。なぜなら、信託報酬の違いが運用結果に表れてくるからです。もちろん、手数料の高いほうが負けてしまうことになります。
401kでは、銀行等で販売されているのと同じ投資信託について「確定拠出年金用」と別設定をするなどして、こうした信託報酬を低く設定している場合が多いのです。銀行のHPなどで投資信託の信託報酬の水準をチェックして、自分の会社の401kの商品ハンドブックなどを比較してみてください。0.5%ほど安いくらいはよくありますし、1%以上安い商品もあったりします。
401kでは解約率が低く、長く保有してもらえる可能性が高いので、金融機関は手数料を無料にしたり割安にしたりして対応しているのです。これを利用しない手はありません。何せ、黙っていても年間1%の差がつくとしたら、銀行で投資信託を買うより401kで投資信託を買ったほうがいいに決まっていますからね。
→(後編へ続く) 理由4)儲かったときの税金が全額非課税だから!