理由6)解約せずに老後まで残しておけるから!
また、401kで投資信託を利用してトクをする最後の理由として「解約せずに老後まで残しておける」ということがあげられます。確定拠出年金では、いろいろな税制上の優遇がある代わりに「積み立てたお金は老後にのみ使う」ということを求めています。基本的に中途解約することはできません。現在、限定的に認められているのは、どうしても401kに加入できなくなった立場の人(専業主婦など)で、かつ残高が50万円以下の場合などだけです。
しかし、これは老後のことを考えるとよいことでもあります。できれば3000万円は準備しておきたい老後資金の一部が401kの口座にキープされていると思えばいいからです。もちろん、運用を続けてもっと増やしていくことを目指してもいいでしょう。手数料や税金がおトクな401kを利用して、投資信託の高いリターンをどんどん残していくのです。
これが401kでなければどうなるでしょうか。手元で投資信託で運用がうまくいって、1000万円にもなったら、おそらく何かの目的に使ってしまうことでしょう。新車を買ってしまうかもしれませんし、住宅ローンの頭金に化けてしまうかもしれません。当然使ってしまえば、またゼロから貯めなければいけませんから、老後の目標実現はまだ遠ざかってしまうことになります。
「老後のためのお金」をきっちり残しておくことは大変です。401kの「おろせない」仕組みを前向きに捉えて、投資信託を活用して積極的に資産を増やしてみてはどうでしょうか。
もし、思ったより上手に運用ができ、老後の準備の目標が達成されてしまったのでしたら、それはそれで素晴らしいことです。もう手元のお金を老後のためにと貯める必要もないわけですから、今の生活の充実に使っていくことができます。高い利回りの期待できる投資信託をぜひ、401kで購入して、老後の資産作りをはかってみてください。