想定利回りを必ず確認しておこう
想定利回りがある会社の場合、401kをスタートさせたときに想定利回りの数字を会社は皆さんにアピールするはずです。もし昔のことで忘れてしまったのでしたら、そのときのパンフレット等をひっくり返してみてください。分からなければ人事部に直接聞いてもいいでしょう。労働組合のほうが聞きやすいなら組合でもOKです。継続教育として運用の勉強会を開催してくれる会社でしたらそのときの資料に書いてあると思います。もし書いていない場合は質問をするといいでしょう。講師が答えてくれます。想定利回りはあなたの運用目標のひとつです。ぜひ心にとめておいてください。
さて、目標が分かったら自分の実績がクリアできているかを確認したいところです。ただ、現状では各社のサービスで対応できているところとそうでないところがあります。野村證券など数社では「あなたの運用利回り(年率)」といった表現で自分の実績が一目で分かるようになっています。それ以外のところでは自分なりに計算するしかないのが残念ですが(しかも計算はちょっとややこしい)、多くの会社でも現在利回り表示のプログラム開発等を行っているとのことです。近いうちに簡単に分かるようになるはずです。
(それまでは、運用報告書の「元本」と「現在」の差を割り算して、経過年数でさらに割り、利回りを概算してみてください。)
想定利回りが「なし」なら運用はどうでもいい?
ところで、想定利回りについて質問したら「ないよ」と回答される場合もあります。こうした会社ではどうすればいいのでしょうか?想定利回りがない401kには2種類のパターンがあります。1つは「運用で稼げなくても今までの退職金水準は確保できる。もし増やすことができればそれはすべて自分のプラス」という会社です。もしこういう会社の401kであったら、かなりラッキーです。会社が優しいのか、組合ががんばってくれたかのどちらかでしょう。会社と組合に感謝しつつ、積極的にお金を増やしてみてください。何せ増えた分は自分で全部取っていいわけですから。
もう一つのパターンは「比べる退職金のモデルがない」という会社です。初めて退職金制度を作ったときに401kを使っていたり、過去の制度を全廃してゼロからのスタートであったり、自分で好きな額を401kに入れられるようにしていたり(ユニクロ型といわれたりします)すると、想定利回りはなし、ということになります。こうした会社の場合は、要注意です。こうした会社では定年退職したときに会社が保証してくれる枠が他にない場合が多く、401kをフル活用して自分で自覚的にお金を増やしておかないと、定年退職したときに困ってしまうことになります。目標がないのは大変ですが、積極的に運用にチャレンジしてみてください。
→(後編)みんなは投資信託を46%買っている! はこちら