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30代の稼ぎ方ポートフォリオ!3共働き編(2ページ目)

30歳代の夫婦の「稼ぎ方ポートフォリオ」を考えてみませんか? 共働きで2人で稼げば生活は安定ですが、稼ぎ方について考えてみるとリスクや対策が見えてくる?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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働き方でみる稼ぎ方ポートフォリオ

次に共働きを考えるとき注目してみてほしいのは「働き方」の違いです。働き方が違う二人のペアは「ポートフォリオ」としては効率がいいからです。

たとえば、片方が仕事を急に辞めることになったとき、もう片方の仕事が続けられることはポートフォリオとしてリスクが低いといえます。働き方の違いでいえば、ざっと以下のような組み合わせがあげられます。

 正社員同士(同じ会社)
 正社員同士(違う会社)
 正社員と自営業者
 自営業者同士(違う仕事)
 自営業者同士(同じ仕事)
 正社員とパート・アルバイト
 自営業者とパート・アルバイト
 パート・アルバイト同士

この中でどの組み合わせが一番リスクが低いか、というのは難しい問題ですが、「正社員同士(同じ会社)」や「自営業者同士(同じ仕事)」というのは共倒れになるリスクがあることは意識しておく必要があるでしょう。会社が倒産したり、自営業の仕事がつぶれてしまえば、夫婦で収入がゼロになってくるリスクがあるからです。もちろん、夫婦共同でがんばることで大きく伸びるチャンスもありますが、それとは別にリスクをわきまえて貯金等を考えることが重要です。

また、パート・アルバイト同士というのもリスキーです。現実問題として怪我や病気、妊娠・出産による休業などの保障がないため、仕事を休むということはイコール無収入になってしまうからです。できればどちらかは正社員になっておくことをおすすめします。今はそうしたチャンスが拡大していますので、がんばってみてください。

おそらく、ポートフォリオとして一番リスクが低いのは「正社員同士(違う仕事)」か「正社員と自営業者」という組み合わせでしょう。2つの会社が同時に倒産することはあまりないでしょうし、正社員の安定性と自営業者の発展性(や税制上のトク)などを組み合わせるのは効果的と考えられます。できれば違う業種の仕事をしておくと理想的です。夫がIT系企業の会社員で、妻がメーカーの会社員などであれば、両方の会社が同時に業績が悪くなることは避けられるでしょう。

もちろん、意図的に仕事の内容を違うものにするのはなかなか難しいと思います。しかし、「夫婦が同じ仕事をすることにはリスクがある」ということは忘れずに頭に留めておいた方がいいと思います。また、仕事を選ぶチャンスがもしあるときには、意識して夫婦が違う仕事をする、ということを考えておくとよいでしょう。

→所得の差によって、稼ぎ方ポートフォリオのリスクに違いが?次ページ
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