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個人投資家はプロには勝てない?(2ページ目)

マーケットは個人投資家とプロ投資家の闘いであり、個人投資家は結局プロには勝てないので、儲かる人は少ない、ということが言われています。しかし、個人投資家の強みを活かせば、十分勝機はあるのです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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個人投資家でもプロに勝てる!

生活者としての視点で考えればプロにも勝てるのです
まず個人投資家は、マーケットが不利な状況の場合は「投資を休む」ことができます。しかしプロは仕事ですので、どんなに下げ相場でも、仕事ですから投資を休むことは許されません。

それに、プロは期間成績を問われるため、市場平均よりも高いリターンをあげなければならない、というプレッシャーに常にさらされています。しかし個人投資家には期間成績などという概念に縛られる必要がなく、余計なプレッシャーで焦ることはありません。

そして、個人投資家の最も有利かつ大切なことは、自分自身が「消費者であり生活者」としての視点を持っていること、そして、趣味などで培った「得意な分野」を活かすことができることです。

例えば普段の日常で使っている歯磨き粉、シャンプー、スーツ。通勤時には自動車や自転車、バイク、電車を利用します。昼休みにはレストランで食事したり、コンビニでお菓子やパンを買ったりします。

こんな日常生活の中でも、変化に対応して良い商品、良いサービスを提供しているなと実感できれば、飛躍する可能性のある企業だと考えることができます。

そういう視点に立ってみれば、アナリストよりよほど客観的に企業の姿勢を判断することができるでしょう。

自分の属する業界は個人でもプロ以上

他にもあなたがプロの投資家より勝っている分野があります。それは、あたなの会社の属する業界や、競合他社に関する知識や情報です。商社に勤めている人は商社業界、小売に勤めている人は小売業界の、あなたが持っているこれらの知識と情報量は、プロの投資家には決して負けません。

あなたは日々、こうした情報に触れているわけですから、どんな企業が伸びるか、どんな企業の経営がしっかりしており株価下落のリスクが小さいか、その業界に属するあなたなら、すぐに見分けが付くと思います。同時に、アナリストが何を書こうと、間違いや誇張が見抜けるはずです。

まあ、「競合他社の株なんか買いたくない」と思うかもしれませんが……ただ、もし取引先などの株を買うような場合は、インサイダー取引には十分気をつけてください。

また、不動産であっても、自分の住んでいる地域や勤めている会社のある地域は、不動産のプロよりも土地勘が働くはずです。であれば、人の流れや賃貸需要も見極めることができるので、結果としてプロが気付かない優良物件を選別し、安く取得することもできます。

このように、自分の生活者としての視点を活かせば、個人投資家であっても、分析力や情報力で劣っても、プロに勝てる要素はたくさんあります。
ですから、どんなマーケットであろうと恐れず、食わず嫌いにならず、チャレンジしてみることが大切です。

【関連リンク】
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