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個人投資家はプロには勝てない?

マーケットは個人投資家とプロ投資家の闘いであり、個人投資家は結局プロには勝てないので、儲かる人は少ない、ということが言われています。しかし、個人投資家の強みを活かせば、十分勝機はあるのです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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個人投資家はプロ投資家に勝てるか?

優良な投資機会や投資対象を選ぶには、分析力だけが重要なのではありません
株式市場・外国為替市場・商品先物市場などでは、個人投資家とプロ投資家(金融機関などの機関投資家)が入り乱れて、切った張ったを繰り返しています。

不動産でも、ファンドバブルの最終局面ではババ抜きになることがあり、ファンドの吐き出したババを誰が引くか(誰が高値で掴まされるか)が結構話題になります。

こうしたことから、マーケットは個人投資家とプロの投資家の闘いであり、個人投資家は結局プロの投資家には勝てないので、儲かる人は少ない、というようなことが言われています。それは本当なのでしょうか。

やはりプロが有利?

投資信託などでは、必ずしも個人投資家とプロ投資家が同じ土俵で戦っているわけではありません。そして、結論から言えば、やはりプロが圧倒的に有利です。なぜなら、彼らは投資が本職であるため、一日中分析したり、対象企業にインタビューに行ったりすることができるなど、手に入る情報量は膨大だからです。

また、証券会社にとってもプロ投資家はお得意様なので、証券会社の担当者も彼らにせっせと情報を提供しています。最新情報をいち早く入手でき、しかもあらゆる角度で分析しているなど、世界で何が起きていて、これから何が起ころうとしているかといった動向を把握することが可能な環境にいます。

自分はプロ以上にうまく分析し戦略を練ることができる、と言える人は、そう多くはないでしょう。つまり、余暇を使って投資している私たち個人投資家では、情報量や分析力ではプロには到底かなわないということになります。

また、欲望のコントロールという点でもプロが有利です。プロは自分のお金を使っているわけではないので、個人投資家より比較的冷静に判断できます。自分のお金がからむと、どうしても欲が出てしまうので、売り時を逃したりすることがよくあるからです。

「それじゃ個人投資家は儲かりっこないじゃん」と思ってしまうかもしれませんが、さにあらず、です。個人投資家でもプロに勝てる余地は多分にあります。

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