お金持ちへのノート術の鉄則10個
他人の方法を参考にするにしろ、自分独自の方法を考えるにしろ、ルールはシンプルに、継続しやすい方法にしよう |
あくまでも中心になるのは自分の頭脳であり、思考を妨げたりするようなものなら、むしろない方がよいくらいだと思います。そういう意味でもノート術は非常に自由度の高い使い方ができるのですが、自由度が高い分、ややもすると普通のノートの書き方に逆戻りしてしまいます。
そこで、「鉄則」として10のコツを示しました。できる限りこの10の鉄則を意識して書くようにしてみてください。きっと短期間のうちに、あなたはノート術を自分のものとすることができるでしょう。
1、ノート1冊だけにまとめる、常に持ち歩き、気がついたらすぐ書く
人によっては、プライベートだけで使うノート、会社だけで使うノートなど、シーンによって別々のノートを使っているかもしれません。あるいは、夢や目標を書いている手帳、発想を書き込むアイデアカード、議事録やインタビューを記すノートなどと目的別にノートを分けている人もいるかもしれません。しかし、ノートは1冊に統合し、1冊に全てを詰め込むことが重要です。夢や目標も、アイデアも、仕事でのメモも、TODOリストも、プライベートでの記録も、全てを1冊にまとめ、この1冊で全てが完結することが望ましいのです。仕事のアイデアは、仕事以外のところでふと思いつくことがよくあります。仕事の中で熟考すると、それ以外の時間でも脳は潜在意識の中で思考を続けており、休憩してふっと緊張感を解きほぐした瞬間に、アイデアが湧き出るのです。その瞬間を逃してはいけません。
ポストイットを使う方法などもありますが、めくっているうちにはがれてどこかへ行ってしまったり、バラバラして発想の連関性を持たせることができなくなってしまったり、あまり使い勝手が良いとはいえません。単なる備忘録やメモであれば、ポストイットも良いと思いますが、思考を発展させるツールとしては、少々力不足の感があります。
もし手帳を使っていて、それに慣れていて手放せないようでしたら、その手帳で全ての記録が完結するようなページ数の多いものか、リフィルのようにページを増やせるものが望ましいでしょう。
それから、これも非常に重要なことですが、どこに行くにも常に持ち歩くということです。1冊のノートを、仕事でもプライベートでも、常に携帯することが非常に大切です。
あなたの頭に浮かぶイメージや発想やアイデアは、浮かんでは瞬時に消えて忘れ去られます。朝目覚める前に見る夢のように、目が覚めたとたんに忘れ、時間が経つとほとんど思い出せなくなります。私たちの頭脳はどんなスーパーコンピュータよりも優秀ですが、瞬間瞬間の記憶という観点ではフラッシュメモリーのようなものですから。
ノートは、「常に」持ち歩くことが極めて重要となります。 プライベートでも常に持ち歩くようにしてください。友人と食事、家族と旅行、ショッピング、飲み会でも。さすがに取引先との会食やデートでは難しいかもしれませんので、席を立った際に携帯電話のメールで自分のパソコン宛に送るとか、ポストイットに書いて、帰ってノートに貼るとか、工夫してみてはいかがでしょうか。僕もよくトイレの中やふとんの中でアイデアを思いつくことがありますが、すぐに飛び出しノートに書くようにしています。
2、ノートの冒頭見開き2ページは自分の夢・目標を書く
新しいノートを買ってきたら、冒頭には常に自分の夢や目標を書き込みます。最初のページは片面だけでスペース的には狭いですから、次の見開き2ページを使ってください。ノートを作るにあたり、重要なことの1つは、ノートの冒頭に自分の大胆不敵な野望を書くことです。ただ無目的にノートを作っても、あまり意味はありません。というよりも、夢や目的を持たなければ、あなたの脳にキーワードが設定されず、世の中にあふれる膨大な情報の中から、あなたに必要な情報だけをピックアップすることができません。そうすると、ただのメモ、議事録、備忘録で終わってしまいます。夢を実現するという問題意識がなければ、ノートに書くことが見つからないですから。そういう意味においても、夢を描くことはノートの根幹を成す重要なことがらなのです。
また、ノートの冒頭に書くことで、見返す頻度、つまり何度も目に触れる機会を多く作るのです。夢や目標を書いても実現できないのは、それが常に意識されないからです。例えば自分の会社の年度目標を言えるかというと、「はて、なんだっけ?」という人の方が多いのではないでしょうか。常に意識していないテーマは、いくら紙に書いても実現しようという行動が伴いません。
また、この夢や目標のうち、達成できていないものについては次の新しいノートに転記していきます。自分の手でしっかり転記することで、より意識に刻み込まれますし、達成できていないことを再認識できます。
夢をかなえるノート術(導入編)
夢をかなえるノート術(応用編)
夢をかなえるノート術(決定版)
『脳を「見える化」する思考ノート』(ビジネス社)