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お金持ちへの夢をかなえるB5ノート術(応用編)

お金持ちへの夢をかなえるノートを使えば、日々のいろいろなことに応用できます。今回は、その他の使い方やノートの選び方などについて解説します。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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読書で使うノートの応用術

ノートは様々な用途に応用することができる素材です。試行錯誤しながら自分にフィットした使い方を編み出してください。
私が今までの記事で解説してきた『思考ノート』は読書をする際にも役立ちます。内容をより深く理解するという効果もありますし、あとで見返したあとに、結局あの本のポイントは何だったかを一瞬で思い出せます。

また、著者の言葉と自分の関心が反応して、より素晴らしいアイデアが出ることもあります。ポイントだと思われるキーワードを拾っていきます。もちろん3色ボールペンを使い、キーワード同士を線で結んでいくことをお忘れなく。

また、自分が何に心を打たれ元気が出たか、何に気づいたか、本を読みながら気になる言葉やフレーズを拾っていきます。さらに、本に書いてはいないけれど、読みながら発想したことや思いついたことを、キーワードにつなげて書いていきます。

読書をしている最中には、頭の中で本当にいろいろなことを考えています。ビジネス書はもちろん、たとえ感情移入するような小説であっても、「自分がこんなシチュエーションに遭遇したら、こうしよう」と思いを頭の中で展開しています。それは、新聞、雑誌でも同様です。

そういう発想は、読みながら浮かんでは消えていきます。ですから、忘れる前に書きとめるのです。書けない状況であれば、ボールペンで線を引き、丸で囲み、余白にメモし、ページを折り、後でわかるように目印をつけてください。

私も本を読みながら、自分のウェブサイトにこういうコンテンツを入れようとか、こういう企業と提携交渉をしてみようとか、ダイレクトメールにこういうフレーズを書き加えてみようとか、こんな新事業を考えてみようとか、頭に浮かぶとすぐにノートに書き出します。

重要なのは、本や雑誌に書いてあることを抜き出すというよりも、読みながら「インスパイアされた自分の考え」、「思いついた自分の発想」を中心に書いていくということです。

もちろん、本の中で出会う「心に響いた言葉」を書きとめ、忘却からすくい上げる作業も必ず行ってください。読んでいた時はその言葉が強烈に印象を受けたとしてもすぐに忘れてしまいますし、そういえばあの本や雑誌にいいことが書いてあった、と思い出しても、探すだけで丸1日かかってしまいます。

しかし、ノートに書きとめておけば、好きな時に何度でもその言葉に触れることができるのです。自分のモチベーションが高まった言葉なら、やる気がない時もその言葉を読み返して、モチベーションを高めることができます。モチベーションというのは、心の燃料みたいなものであり、その中でも珠玉の言葉は、ジェット燃料なのです。いつ読んでも鳥肌が立ち、やる気に火が着きます。生ぬるい日常から、自分を引っぱり出してくれます。

例えば私の場合は、最近はこんな言葉をノートに書いています。

「凡人で終わる人は、自分の欠点を言い訳にして諦める。成功する凡人は、欠点を自分の長所に置き換える。」
「バカは「オレが営業すれば売れる」商品を扱う。賢者は「バカでも売れる」商品を扱う。」
「人生に失望なし、人生に近道なし、人生に待ったなし」
「人は逆境の時に成長し、順境の時に衰退する」
「極めて初めて捨てる資格を得られる」
「何事も基本が大事。基礎がない人間に限って上滑りし、頭打ちになる」
「他人と比較して自分が劣っていたとしても、それは恥ではないが、去年の自分より今の自分が劣っていたとしたら立派な恥だ」
「今が最悪の状態」と言える間はまだ最悪の状態ではない」
「自分を征服した者だけが世界を征服できる」
「悩みが大きいと言う人は、その人の器が小さいということの証明だ」

私が読書をするのは、もっぱら電車の中やカフェです。カフェの中ならテーブルの上にノートを広げられるのですが、電車の中で立っている時はさすがに書くのはしんどいです。ですからなるべく座れるような時間帯を選んだり、始発駅で1本待ってから乗るようにしています。

カフェや電車の中で、本や雑誌を読みながら発想したことをノートに書いていく、という作業をとても気に入っています。脳が活性化している実感があり、いろいろなビジネスアイデアやプライベートに関するアイデアがたくさん出てきます。

雑誌の場合は、週刊誌よりは月刊誌の方が向いていると思います。やはり月刊誌の方が時間をかけて作ってある分、記事の掘り下げ方が深く、単なる事実情報にとどまらないため、思考ノートに向いています。週刊誌はどうしても情報の羅列感が強く、インスパイアされて発想が広がるものはあまり少ない印象があります。

速読にこだわらず自分が満足できる読書をしよう

本にしろ雑誌にしろ、このような読み方をしているので、普遍的に人気がある「速読」なるものは、個人的にはあまり必要性は感じていません。本や雑誌を読むということは、著者や記者の提言や主張を受けて、自分なりの考えを確立したり発想を広げたりという、思考を深めるための手段だからです。

情報収集のため、という観点から言えば、もしかしたら速読に近い読み方をしているかもしれません。例えば新聞や週刊誌などはまず見出しを見て、興味のある記事だけを読んでいるので、新聞は5分~10分程度、経済誌などでも15分~30分程度で1冊を読み終えています。書籍の場合も目次や索引を使って該当箇所を探すようにしています。

もっとも自分自身、速読術なるものをマスターしているわけでもなく、速読ができるとどうなるかという経験もないので、速読そのものを否定するつもりは全くありませんが、本は思考を巡らせながらゆっくり読む方が楽しいし、得られるものも大きいと思っています。小説なども、登場人物に感情移入して、小説の世界にどっぷり浸かった方が、感動やハラハラドキドキといった読書の醍醐味が味わえるのではないでしょうか。

話がすこしそれましたが、読書の際に思考ノートを使うことは、非常に重要かつ役立ちますので、常にノートとワンセットで読んでください。

夢をかなえるノート術(導入編)
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『脳を「見える化」する思考ノート』(ビジネス社)

書き出すだけで節約ができる?

投資をするには何事にもタネとなる自己資金が必要だろうと考え、投資対象の検討と同時に節約を始めました。しばらくして自己資金はなくてもできる投資があることを知りましたが、やはり自己資金は多い方が投資の選択肢が広がりますし、リターンの絶対額も多いですから、とにかく投資用資金をたくさん貯めようと考えたのです。

節約というのは基本的に創意工夫の賜物です。とは言っても、ガリガリに削るような貧しい節約ですと長続きしないですから、楽しくできる方法を考える必要があります。まず、自分が普段何にいくら使っているかをノートに書き出すことからスタートです。

思い出せるものや通帳で確認できるものだけをざっくりと書き出したのですが、「えっ、毎月こんなに使ってるのー?」と自分でも驚いてしまうほど、いろんなことにお金を使っていました。

それ意外にもクレジットカードの請求明細から書き出してみると、自動車保険、クレジットカードの年会費、車の点検代、スーツなど衣料品代、ネット通販代……。とボロボロ出てきました。こうして書き出してみると、明らかに使い過ぎなもの、無駄なもの、よく考えてみると不要な買い物をたくさんしていたことがわかります。

明細が確認できるものは良いのですが、レシートなんてもらわない習慣の人も多いでしょうから、具体的に何に使っているのか思い出せないものもたくさんあるはずです。しかし現状を知らずには何も対策の打ちようがないので、お金を使う度にとにかくノートに記録してみましょう。

使い途が「見える」ようにすることが大切

例えば経営コンサルティングの現場において、企業の抱える問題を目に見えるように紙に落とします。つまり可視化することで、解決への糸口を見出すことができるようになるのです。それに全員で問題点を共有化でき、全員の向かうべき方向性を一致させやすいという効果があります。

これと同様に、自分が何にいくら使っているかを可視化することで、何が無駄で何が必要なのかが見えてくるのです。そうすると、敢えて節約しようと意識しなくても、自分で無駄だと思えば無意識のうちに出費を控えるようになるのです。

そうは言っても私の場合はとにかく出血を止める必要があったので、無駄なもののカットはもちろん、なかなか削減できないと思われる費用にもメスを入れることにしました。方法は簡単で、ネットに例えば「携帯電話代 節約」と入力して検索するだけです。ネットにはいろいろな節約術が紹介されていますから、それらの方法の中から自分が出来そうなもの、効果が高そうなものを書き出していきました。仕方ないと思っていた費用も、探すと意外に削減する方法があるものです。

私はこの他、ノートに月給の半分を投資用に貯めると書き、そのための方法として、天引きして別の口座に移し、残りでなんとか生活するようにしました。半分というと大変なようですが、やればできるものです。これ以外にも車を1台売却し、ボーナスも全額貯蓄するなどし、4ヶ月くらいで不動産投資を始めるための自己資金300万円を貯めることができました。

どんなノートが適しているか?

通常の手帳の最も大きな欠点は、書くスペースが小さいことです。小さなスペースに収まるようにで書くためには、書く前にそれなりに書きたいことを整理しておかなくてはなりません。そうすると書く内容を制限されますし、発想もノートの大きさに制限されてしまいます。それに行間や白紙部分も十分とれないので、後から読み直して、新しい着想をつなげていく、書き加えていくということが困難です。

バイブルサイズも試してみましたが、小さなスペースにちょこちょこ書いていくのは、どうも自分の性分に合いませんでした。それよりも自由奔放に書きなぐりたいですし、図や絵を書き込んでいくので、紙面が大きいものを選んだ方が良いと思います。かといってA4とかになると今度は逆に大きすぎて常時携帯にはつらいし、A5はちょっと小さいし、一般的ではないのでノート自体の値段も高い。また、一目で紙面を見ることができる一覧性という面も考えると、現時点では個人的にはB5ノートがベストだと思っています。

B5ノートはコストパフォーマンスが高い

しかもB5ノートはとにかく値段が安い。スーパーやディスカウントストアに行けば、プライベートブランドで5冊、10冊まとめて売っており、1冊50円もしないので、コストを気にしないで大量に購入して、ぜいたくに使えるというメリットもあります。

もちろん、個人の好みもあり、使い慣れている大きさもあるでしょう。個人的にB5が良いと思っているだけであり、それが絶対というわけではありません。基本的には自分が最も使いやすいツールであれば良いと思います。だから、使いやすくて常に持ち歩くことが出来れば、胸ポケットに入る手帳であっても良いし、バイブルサイズのシステム手帳であっても良いでしょう。

最も使い慣れたツールにノート術を取り入れた方が、現在の生活にすんなりフィットするし、長年使い慣れているものの方が混乱しなくて済むので、挫折するリスクも低いと言えます。そういう意味でも、既にあなたの生活の中でなじんでいるツールがあるなら、そこはあえて変える必要はないと思います。しかし、現在、手帳もノートもあまり活用していない、特にこだわりもない、という人には、ぜひB5ノートをお薦めします。

また、ノートを使う場面を想定すると、常に机の上とは限りません。電車の中で取り出して立って書くこともあれば、飲み会の席や旅行に行ったときに立って書くこともあるでしょう。これが普通のノートだったら、折り返すと真ん中の部分がふくらんで書きにくいのですが、そんな使い方でもリングタイプなら、くるりと回して片手で持って書くことができるからです。そして、背表紙の紙は厚い方が断然良いでしょう。背表紙が台紙となって、どんな体勢でもしっかり文字を書くことができるからです。

背表紙が薄いと、片手に持って文字を書こうとしても、ふにゃふにゃしてうまく書くことができません。うまく書くことができなければ、後で読んで判別することが難しいですし、書くこと自体がだんだん面倒になってきます。細かいことのようですが、こうした小さな使い勝手が、習慣になるかならないかを決することもありますので、ちょっとでも「不便だな」「面倒だな」と思ったら、ためらわずに今のスタイルを捨てて、快適なスタイルに変えた方が良いでしょう。

罫線のないノートがベター

次に、罫線のないノートという点もポイントです。私は、ノートの使い方に慣れないうちは、罫線のない無地か、あっても方眼のノートが好ましいと思っています。というのも、罫線があるとどうしても罫線に縛られてしまい、学生時代の授業ノートのように、びっしり書いたり、単なる箇条書きになったり、文章になったりしてしまうからです。それでは左脳的な思考に流されてしまい、自由な発想を紙面で展開できなくなってしまいます。

よくアイデア発想法でも、「罫線の呪縛」と言って罫線のあるノートを避けるべきと言われますが、その通りだと思います。きれいにノートをとるならば、罫線は役に立つかもしれません。しかし、ノート術の神髄は、発想を広げ熟成させ、新たな発想を生み出すことです。その目的に照らせば、罫線は百害あって一利なしです。罫線に従って書くとは、ある意味ノートに縛られてしまうということです。あなたの思考を解放し、脳の中身を宇宙空間のように自由に繰り広げるためには、余計なレールなどない方が良いのです。

ノートが習慣化し、うまく使いこなせるようになれば、罫線の入ったものでも構わないと思いますが、やはりだんだんと罫線に従って書いてしまいがちですので、できるだけ避けていただきたいと思います。ちなみに私は今でも無地か方眼、あるいはドット柄のノートを使っています。

手帳はどう使うか

メモや記録を取るツールとして多くの人が思い浮かぶのが手帳だと思います。毎年11月頃になると、書店の店頭には所狭しと様々な手帳が並ぶようになります。手帳をうまく活用して生産性や効率を高めようと工夫し、うまく行っている人も多いでしょう。

私ももちろん手帳を使います。しかし、手帳は敢えて備忘録及びスケジュール管理としての使い方に限定しています。なぜなら、持ち運びには便利ですが、いかんせん、スペースが小さすぎて、いろいろなことを書くには非常に苦しいですし、それにあのスペースでは、発想が限定されてしまうからです。

書くスペースがませんから書くのはやめておこうと思ってしまうし、量が多いと要約したり端折ったりして書こうとか考えてしまうのです。そうなったら、全く意味をなさなくなってしまいます。ぎっしり書くと、後から発想を追加していくことが難しい。かといって、小さなスペースなので、余白を大胆に取って書くことは気が引けるのです。

私の場合は毎日分刻みのスケジュールがぎっしりというわけでもませんから、あまり細かくスケジュール管理する必要はありません。しかし、日々の思考を書き留めているので、書く量は非常に多く、手帳の後ろについているメモ欄など、すぐに使い切ってしまいます。手帳も有効に利用している人がいるのを雑誌などで見かけるとすごいなと思うのですが、あんな小さなスペースにちょこちょこ書き込むのは、私の性に会わないのかもしれません。

また、どうしても時間軸の流れに限定されてしまうのも欠点です。手帳は確かに毎日書き込んだり、時間調整をしたり、時間活用に関しては優れたツールですが、普通の手帳では、思考を組み合わせることも熟成させることも難しいと思います。

したがって、手帳はスケジュールを書き込むことのみに使い、薄くて小さくて軽いものを選んでいます。そしてその手帳も、全体を俯瞰できるように、見開きで1ヶ月が見渡せるブロックタイプを使っています。一般的な見開き一週間タイプだと、来週は忙しいから今週に片付けようとか、来週は時間があるから今はこっちの仕事に集中しようといった、週をまたいだ時間配分や優先順位の見直しが難しいですが、ブロックタイプなら1ヶ月全体のスケジュールが見えるので、先を見据えた時間配分が可能になるからです。

夢をかなえるノート術(導入編)
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