「花咲かじいさん」
昔、正直者のおじいさんが犬を飼っていた。犬が吠えるのでそこを掘ると、大判小判がざくざく。それを見ていた隣の欲張りじいさんが、その犬を強引に借りて吠えたところを掘ると、がらくたしか出なかった。怒った欲張りじいさんはその犬を殴り殺し、悲しんだ正直じいさんは手厚く葬った。翌朝、犬の墓から大木が育っていたので、その木で臼と杵を作り、もちをついたら宝物が出てきた。欲張りじいさんはその臼と杵を強引に奪ってもちをついたら、出たのは石ころばかり。欲張りじいさんはまたしても怒ってたたき割り、燃やしてしまった。
正直じいさんはこの灰を持ち帰ると風でとんで花が咲いた。そこで殿様が通りかかったとき「枯れ木に花を咲かせましょう」と灰をまいて花を咲かせたら、殿様は喜んでほうびをくれた。欲張りじいさんもほうびをもらおうと灰をまいたら花は咲かず、殿様の目に入って怒られ、家来にボコボコに殴られた、という話。
要するに、背景の思考プロセスを考えず表面的なことだけをマネしても、決してうまくいかない、ということ。日本のおとぎ話って深いですね。
読み取るべきは思考プロセス
数多くのマーケティング本からも、実際のリアル店舗からも、ウェブサイトからも、読み取らなければならないのは、彼らが「どのような考えのもとに、それを生み出したのか?」「その結果、顧客の何に作用したのか?」ということです。その思考プロセスは明らかに顧客の「感性」「感情」に訴えかけようとしています。そうした彼らの「思考プロセス」を想像し、試行錯誤を繰り返していかなければならないということですね。