そこで、おせっかいかもしれませんが、私自身の経験と反省をふまえ、生涯年収10億円を目指すための新人時代の過ごし方をコラムにして届けたいと思います。
腹を据えて仕事に打ち込もう |
1、覚悟する力
2、引き受ける力
3、不満や陰口を言わない力
4、目の前のことを徹底的にやる力
5、楽しむ力
もちろん、人によってアプローチは異なるでしょう。しかし、新卒時に就職できずフリーター生活をし、最初に就職した会計事務所も追われるように辞めた私のように、あくまで普通の能力の人が、突き抜けるための一つの提案です。ちょっと説教くさいかもしれませんが、ご容赦ください(笑)。
1、「覚悟する力」
私はかつて、初めて就職した会計事務所をクビ同然で辞めたことがあります。原因は仕事上のミスを連発してしまったことにありますが、ほんとうの原因はそれではありません。今振り返れば、ミスを誘発した原因は、その仕事に「覚悟して取り組んでいなかった」からだと思います。自分の仕事はここにはないと感じたり、自信がないから資格取得に走ったり、当時の私はとにかく迷走していて、それがミスにつながった。当然、先輩上司からの信頼を失い、辞めざるを得ない状況を自分で作ってしまったのです。
本多静六氏が指摘するとおり、与えられた仕事は天職だと考え、この仕事で一人前になるんだと、まずは腹を決めることです。それが仕事への集中力と吸収力を高めます。迷えば、迷わず仕事に没頭する人には到底勝てません。
覚悟を決めるための方法は「2年間は人間らしい生活を捨てる」というものです。夜10時より前には家に帰らない。あるいは朝は7時までには会社に行く。1日15時間仕事をする。もちろん残業代はもらわない。
20代の過ごし方が仕事の基本スタンスを決めますから、あえて仕事中心の生活に切り替える。ここでヌルいスタイルが身に付くと、30代で刈り取れず、40代でコケ、50代で後悔し、一生を棒に振る危険性があります。なので、あえて厳しい環境下に身を置くのです。
サイバーエージェントの藤田晋さんは、独立当初、朝9時から夜中2時まで仕事することを自分に課していたそうですし、ホリエモンも何日も家に帰らずプログラミングに没頭していた時期があったから、ライブドアをあそこまで大きくできたのだと思います。
私も藤田氏ほどではないですが、次に転職したコンビニでは、毎日朝7時から夜の11時まで店に出ていました。コンサルファームでも、朝9時半から、夜中の2時まで仕事をしていました。当初は土日の休みなんてありません。360日働いていました。それが私の仕事の「地力」をつけてくれたと思っています。
しかし、昨今は残業もほとんどない状況になっていますから、そんなに仕事がないかもしれません。その場合、雑用でも何でも見つけてやる。オフィスの掃除をしたって構わない。残業するなという指示が出たら、家に帰らないで、カフェやファミレスで読書をする。家は何かと誘惑が多いですからね。カフェに行くお金がなかったらマクドナルドに行く。そして学んだことを翌日会社で実践するのです。
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