レコーダーで録画したテレビ番組を携帯電話で見る
最近ではほとんどの機種にワンセグ機能が搭載されているが、実際に視聴するとなると電波状態のいいところでないと安定して視聴できないなどの不満点も多い。特に通勤電車のなかで視聴するとなるとトンネルや地下などではテレビの電波を受信できないため、イライラさせられることもある。そんななか、増えつつあるのが、「自宅で録画したものをケータイで観る」というスタイルだ。家電メーカーが相次いで、ケータイに対応したレコーダーを発売。これを組み合わせることで、快適にケータイでテレビ番組を持ち歩けるようになるのだ。
特にケータイ向け録画機能を充実させているのがシャープだ。ブルーレイディスクレコーダー(BD-HDW50/BD-HDW45/BD-HDW43など)では、同社製のケータイをUSBで接続できるようになっている。
シャープのブルーレイディスクレコーダー「BD-HDW50」
NTTドコモ向け「SH-07A」とブルーレイディスクレコーダーを接続すると、自動的に予め設定しておいた番組を約1分(15分の番組の場合)という高速で転送。あとはSH-07Aで、どこででも自宅で録画した番組を視聴できるというわけだ。
シャープではブルーレイレコーダーで録画したハイビジョン映像をケータイ向けに加工して転送している。そのため、元映像が美しく、ケータイでも綺麗な画質を保っているのが特徴だ。
SH-07Aには、大型のスピーカー内蔵の卓上ホルダが付属している
SH-07Aだけでなく、最近のシャープ端末(NTTドコモとソフトバンクモバイル向け)では、かなりの割合でブルーレイディスクレコーダー対応となっている。もし、ブルーレイディスクレコーダーを買う予定があるならば、シャープを選択肢に入れておくというのもアリだろう。
一方、ライバルであるパナソニックも負けていない。同じくブルーレイレコーダー「DIGA」ではワンセグ録画機能というものを備えている。自宅向けに番組を録画した際、同時に放送されているワンセグも録画しておいてくれるというものだ。このワンセグファイルやSDカードやUSBでケータイに転送することで、ケータイでも番組が視聴できる、というわけだ。
この場合は必ずしもパナソニックのケータイである必要はないというのが魅力だが、一方でワンセグと同等の画質となっているのが残念なところだ。
ケータイを買うときはレコーダーのメーカーも考慮しよう!?
先頃、KDDIでは、今後登場するauケータイで、ソニーのレコーダーとの連携を強化する、と発表した。ソニー製のレコーダーで録画した番組をauケータイで持ち運べるようになる計画だ。おそらく、2009年冬モデルから対応になるとみられる。いずれにせよ、今後は、ケータイを購入する際には、自分がどこのレコーダーを持っているか、あるいは買い換えるつもりなのかを考慮する必要が出てきそうだ。