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小型PCノートとPDAの新しい連携とは 新たなる連携

小型PCノートの登場により、PDAの活用も新たな環境をうみだそうとしている。

庄司 恒雄

執筆者:庄司 恒雄

携帯電話・スマートフォンガイド

最近のPDAのAV機能は、かなり高性能化したといえます。しかしながら、まだPC環境と比べた時、その非力さは否めません。

特に、ビュワー機能面での整備は完全ではないもののある程度整備されていますが、作成面は、手つかずです。もちろんPDA自体の方向性がビュワー端末という面を強く想定されていますので無理からぬとも言えます。

原則として、PC環境で制作してPDAで見るというのが作業の流れなのですが、画像や動画の作成・編集にいちいちデスクトップPCを利用するというのも不便であり、粋でもありません。

今夏は、そうした環境を一気に改善する動きがWindowsのPCノート市場で起きています。小型ノートPCの多機種の登場と低価格です。
WindowsCEのH/PC機(キーボード型)と比べても、大きさはほぼ同程度となっています。重さや電池持ちは、まだCE機のAirH”連続通信5~10時間(機種による)には及ばないものの、可搬運用が可能なレベル(連続3時間以上)は実現されています。

こうした持ち運べる小型PCノートの登場により、画像や動画、Web更新など、PDAでも可能でしたが、画面サイズ/CPUパワーなどの環境を大幅に改善できるPCノートに作業を移すことで、よりシームレスなモバイル環境が手にいれられます。

作業負担のかかる作業は小型PCノートで行い、作成されたデータはメモリカードなどでPDAへ移動させ閲覧活用が可能となります。

私は、現在小型PCノート InterLink XPを利用した「モバイルDV」環境の可能性をテストしています。
DVカメラで撮影した動画・静止画を出先で、IEEE1394経由によりinterLink XPに取り込み、簡単なショート動画クリップをその場で作成し、PDAに渡す。
ただPDAに渡すだならば、PDAの動画再生形式に対応した動画撮影機能を持ったデジカメを用意すれば良いと想われるでしょう。しかし、出先ではPDAで直接再生出来ない動画データのデジカメ機と出くわすことも多々あり、動画形式変換などの柔軟な対応には、PC環境が必要と想っています。

また、DVを使用することで、元画像を高品位で撮影できるので、帰宅後にDVDやVCDなどに作成することも容易にできる点も大きいといえます。

ここまでくると、小型PCノートだけでも良いのでは?、とのご意見も出てきそうですが、まだ、PCノートだけで全てが完結できるわけではありません。

一つは、電池持ちです。
モバイル機として使い倒すには、連続通信時間5時間以上は確保できてない。
出先の電池稼働では、半日近い稼働時間は必須です。標準では、まだこのレベルには小型PCノートは至ってません。

二つ目は、重量です。
800g~1kg程度と、小型軽量になったとはいえ、手帳型PDAのように手に持って歩き回りながら使用することには向きません。不可能ではありませんが、負担はかかります。

近い将来、ノートPCがどこまで進化するかは未知数ですが、小型軽量、ビュワー機能を強化したPDAと小型ノートPCとの連携は、大きなアドバンテージとなりそうです。

VAIO U
InterLink XP
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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