『三四郎池』『安田講堂』の過去と今
「出会いの場面では主人公がここに立って、あちらに女性が現れました」と、『三四郎』のシーンを現場で細かく説明してくれるガイドさん |
本郷キャンパスのほぼ中央にあるのが『三四郎池』。正式名称は旧加賀藩屋敷の育徳園心字池ですが、夏目漱石の小説・三四郎の舞台になって以来、この名前で親しまれています。ガイドさんは主人公・三四郎が池の畔で女性と出会うシーンについて、実際に推測される場所に立ちながらその位置関係を細かく説明。現在池の水はお世辞にもキレイとはいえませんが、文化祭で盛り上がって飛び込んだ猛者がいたとか……。そんな逸話まで教えてくれました。
卒業式などが行われる『安田講堂』。実はビル12階分の高さがあります。ツアーのゴールということもあり、撮影スポットとなっていました |
その後、関東大震災後、ロックフェラー財団の寄付を受けて建設されたという『総合図書館』を見学し、ツアーの最終地点となる『安田講堂』へ。この建物は安田財閥の創始者・安田善次郎による寄付で建設されたたため、安田講堂と呼ぶようになったのだそう。現在は学術講演会や卒業式が行われますが、全卒業生は座りきれないので、遅刻すると立ち見になってしまうという裏話も飛び出しました。
東京大学生協オリジナルグッズの中でも『東大ゴーフル』は人気商品。『東京大学コミュニケーションセンター』にはスタイリッシュな商品多々(写真は2000年以上前の蓮の香りを再現したオードパルファム) |
これでキャンパスツアーは終了、解散となります。安田講堂のすぐ下には生協があり、お菓子や文具など東京大学生協オリジナルグッズが数多く販売。また赤門近くの『東京大学コミュニケーションセンター』では、東大で行われている研究の一部を利用した商品(お酒やサプリメント、香水)などを販売しているので、お土産もばっちりゲットできます。
ただ歩くだけではわからない東大の歴史、東大の今。現役東大生のガイドでその両方を知ってみてはいかがでしょうか。
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■東京大学キャンパスツアー
実施日:毎週土曜日・日曜日
(年末年始、入試などの学校休講日を除く)
※雨天決行(警報発令時には安全確保のためツアーを中止することも)
実施時間:土曜日 10:00~12:00/14:00~16:00
日曜日 10:00~12:00/14:00~16:00
参加方法:HPより申し込み
参加料:無料