Javaプログラミング/Javaの基本

テキストファイル・アクセス(2ページ目)

Javaの基本は一通り覚えた。そんな人のために、もう一歩先の機能を学習していきましょう。まずは、テキストファイルのアクセスからです。

執筆者:掌田 津耶乃

テキストファイルに保存する


では、「テキストファイル」を使う方法について考えていきましょう。まず最初は、テキストファイルに保存する方法です。テキストファイルへの保存は、一般に以下の2つのストリーム・クラスを利用します。

FileWriter――テキストファイルにString値を書き出すためのものです。
BufferedWriter――ストリームに書き出すデータをバッファする機能を付加するものです。

ストリームというのは、実は「これ専用のものを1つ用意すればいい」といったものではありません。Javaではさまざまな機能のストリームが用意されており、それら複数のものを組み合わせて使うことのほうが多いのですね。ここでは「FileWriter」と「BufferedWriter」というものを使います。これらは、以下のような手順で使います。

1.ファイル名を指定してFileWriterインスタンスを用意します。
2.FileWriterをもとに、BufferedWriterインスタンスを用意します。
3.BufferedWriterインスタンスのメソッドを呼び出し、String値を保存します。
4.保存し終わったら、closeメソッドを呼び出しストリームを開放します。

これで、指定したテキストファイルにString値を保存することができます。では、実際に簡単なサンプルを書いてみましょう。

package jp.allabout;

import java.awt.*;
import java.awt.event.*;
import java.io.*;

public class SampleApp extends Frame {
  TextArea area;

  public SampleApp(){
    this.setSize(new Dimension(300,200));
    area = new TextArea();
    this.add(area, BorderLayout.CENTER);
    this.addWindowListener(new WindowMyAdapter());
  }
  
  public static void main(String[] args) {
    new SampleApp().setVisible(true);
  }
  
  public void saveToFile(){
    String fname = "text_data.txt";
    FileWriter writer = null;
    BufferedWriter bwriter = null;
    try {
      writer = new FileWriter(fname);
      bwriter = new BufferedWriter(writer);
      bwriter.write(area.getText());
    } catch (IOException e) {
      e.printStackTrace();
    } finally {
      try {
        bwriter.close();
      } catch (IOException e1) {
        e1.printStackTrace();
      }
    }
  }
  
  class WindowMyAdapter extends WindowAdapter {
    
    public void windowClosing(WindowEvent arg0) {
      saveToFile();
      System.exit(0);
    }
  }
}
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