JavaFX Scriptの制御文法
続いて、制御文に進みましょう。JavaFX Scriptでも、条件分岐・繰り返しの構文が用意されています。が、Javaとは微妙に違う部分もあるので注意が必要です。
1.if文はJavaとほぼ同じ
if文は、Javaとほぼ同じです。基本的な書き方を整理すれば以下のようになります。(なお、else節はJavaと同様、省略することもできます)
if ( 条件 ){
……成立時の処理……
} else {
……非成立時の処理……
}
Javaとの違いとしては、「1行でも{}は省略できない」という点があげられます。Javaでは、1文だけしか実行しないときには{}を省略して書くことができましたが、JavaFX Scriptでは必ず{}内に記述しなければなりません。
条件の設定は、Javaと同じです。「<>=」記号による比較演算式やBoolean値などを指定します。
2.while文はもJavaと同じ
繰り返しのうち、while文については、ほぼJavaと同じです。whileの後に繰り返しの条件を指定するだけです。
while ( 条件 ){
……繰り返す処理……
}
3.for文は、配列を利用する
制御構文のうち、もっともJavaと書き方が違っているのはfor文です。これは、配列を使って繰り返しを行うようになっています。
for ( 変数 in 配列 ){
……繰り返す処理……
}
JavaFX Scriptのforは、「配列の要素を順に取り出して処理する」ためのものです。例えば、以下のような形で利用します。
import java.lang.System;
var n = 0;
var arr = [1,2,3,4,5];
for(i in arr){
n += i;
}
System.out.println("total:{n}");
JavaFX Scriptでは、配列は[]内に各要素をカンマで区切って記述します。例えば、このようにすると1~5の合計を計算し表示します。