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DWRが実現する次世代AJAX(前編)(2ページ目)

「JavaプログラマのためのAJAXフレームワーク」として登場したDWR。これには、次世代AJAXともいわれる「リバースAJAX」が実現されていたのです。

執筆者:掌田 津耶乃

Eclipse WTPでプロジェクトを作る


では、実際にDWRを使ってみましょう。ここでは、Javaプログラマの中でもっとも広く使われているEclipseのWeb Tools Platformを使ってWebアプリケーションの作成をしていくことにします。

DWRは、基本的には「サーブレットを中心としたプログラム」として構成されています。JSF(JavaServer Faces)やStrutsなどでは、サーブレットに対して送信をすると、それが全体をコントロールして動くようになっていますね。あれと同様の仕組みを想像するとよいでしょう。(ただし、DWRのサーブレットが行っていることは、「JavaScriptのソースを生成し出力する」というものですが)

ですから、DWRを使ったWebアプリケーションを作成するには、ごく一般的なWebアプリケーションとして作ればよいことになります。Eclipseで「動的Webプロジェクト」としてプロジェクトを作成しましょう。<ファイル><新規><新規プロジェクト>メニューを選び、現れた新規作成ウィザードの選択画面で「Web」項目内の「動的Webプロジェクト」を選択します。そして次へ進み、以下のように動的Webプロジェクトの設定を行います。

プロジェクト名:ここでは「dwrweb」としておきます。
プロジェクト・コンテンツ:「デフォルトの使用」をONにします。
ターゲット・ランタイム:それぞれの環境で使っているランタイム環境を選択してください。ここではApache Tomcatv6.0を使って説明します。
構成:選択したターゲット・ランタイムのデフォルト構成を選択してください。

動的Webプロジェクトの設定。


次のプロジェクト・ファセットは、「Java」「動的Webモジュール」がONになっていればいいでしょう。ここでは、「Java」のバージョンは「6.0」、動的Webモジュールのバージョンは「2.5」で作成することにします。また、次の「動的Webモジュール」の設定は、すべてデフォルトのままにしておきます。――要するに、ごく一般的な動的Webプロジェクトを作成すればいいわけですね。

作成したら、プロジェクトの「WebContent」を開き、その中の「WEB-INF」内の「lib」フォルダ内に、dwr.jarをドラッグ&ドロップしてファイルをコピーしてください。DWRを使うために必要な作業は、たったこれだけです。

WebContent/WEB-INF/lib内にdwr.jarファイルをコピーする。



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