テストクラスを作る
では、JUnitを使ったテストを行ないましょう。テストは、「テストケース」と呼ばれるテスト用のクラスを新たに作成し、そこにテスト用の処理を用意します。では、テストケースを作成しましょう。<ファイル><新規><JUnitテストケース>メニューを選んでください。テストケース作成のダイアログが現れます。
新規テストケースの作成画面。クラス名をSampleAppTestとし、SetUp()をONに、テスト対象のクラスをjp.tuyano.SampleAppに設定する。 |
ここで、クラス名に「SampleAppTest」と入力します。そしてテスト対象のクラスにjp.tuyano.SampleAppを指定します。また、作成するメソッド・スタブとして、setUpだけをONにしておきましょう。
次へ進むと、テスト・メソッドを作成するメソッドを選択する画面になります。ここでメソッドのチェックをONにすると、そのメソッドをテストするためのメソッドが作られます。今回は、ちょっと違った形でテストを行なうので、チェックはすべてOFFのままでいいでしょう。
テスト・メソッドを作成するメソッドをチェックする。こうすると、そのメソッドをテストするためのメソッドがあらかじめ用意される。 |
さて、こうしてテストケースのクラスを作成します。このクラスは、初期状態で以下のようなソースコードが生成されているはずです。
package jp.tuyano;
import org.junit.Before;
public class SampleAppTest {
@Before
public void setUp() throws Exception {
}
}
ここでは、事前の準備を行なうためのsetUpメソッドがあるだけのクラスが生成されています。見ればわかるように、テストケースのクラスといっても、実は単なるjava.lang.Object継承クラスなのです。ただし、そこに「@Before」というものが記述され、その後にsetUpというメソッドが用意されているだけです。