web.xmlの中身を見る
では、残るファイルweb.xmlについても見てみましょう。NetBeansでは、以下のようなコードが書き出されているはずです。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app version="2.4"
xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee [↓]
http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd">
<servlet>
<servlet-name>NewServlet</servlet-name>
<servlet-class>jp.tuyano.NewServlet</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>NewServlet</servlet-name>
<url-pattern>/NewServlet</url-pattern>
</servlet-mapping>
<session-config>
<session-timeout>
30
</session-timeout>
</session-config>
<welcome-file-list>
<welcome-file>
index.jsp
</welcome-file>
</welcome-file-list>
</web-app>
長い部分は適時改行しました。特に[↓]の部分は、実際には改行されずに記述する必要があるので注意してください。(他の改行部分は、改行してあってもなくても影響はありません)
ここでは、サーブレットを利用するために<servlet>と<servlet-mapping>という2つのタグが追加になっています。これらは、以下のように記述をします。
<servlet>
<servlet-name>サーブレット名</servlet-name>
<servlet-class>サーブレットのクラス</servlet-class>
</servlet>
<servlet-mapping>
<servlet-name>サーブレット名</servlet-name>
<url-pattern>割り当てるURL</url-pattern>
</servlet-mapping>
<servlet>タグにて、指定のクラスに名前を付けて「このクラスをこういう名前のサーブレットとして登録しますよ」ということを教えます。そして<servlet-mapping>では、サーブレット名にURLを割り付け「このURLにアクセスをしたらこのサーブレットを呼び出してください」ということを教えるわけです。この2つのタグにより、特定のURLにアクセスをすると指定のサーブレット・クラスを呼び出すようになるのですね。
WebブラウザからサーブレットのURLにアクセスすると、このように表示される。これが今回作成したサンプル・サーブレットだ。 |
以上、サーブレットの基本的な作り方は頭に入ったでしょうか? サーブレット・クラスとweb.xmlがきちんと用意できたら、サーブレット・コンテナでサーブレットを呼び出してみましょう。呼び出し方はわかりますね? 例えば「webapp1」というプロジェクトであったら、「http://localhost:8084/webapp1/NewServlet」というURLにアクセスをすれば、NewServletサーブレットのdoGetメソッドが呼び出され、ブラウザに「Servlet NewServlet at /webapp1」と表示されるはずです。問題なく表示されたら、サーブレットは無事公開されていることになります。
まだまだサーブレットがどういうものかよくわからないところはあるでしょうが、とりあえず「サーブレットのクラスを作ってWebブラウザからアクセスする」までを一通りできるようになっておきましょう。ここさえきちんと理解できれば、後は少しずつサーブレットの仕組みを学習していけばいいのですから。