Javaプログラミング/Javaプログラミング関連情報

NetBeans 5.0によるStruts/JSFの開発(2ページ目)

新しいNetBeans 5.0では、標準でStruts/JSF開発がサポートされています。その実力をチェックしてみましょう。

執筆者:掌田 津耶乃

Strutsタグ、アクション、アクションフォームの作成


JSPエディタでは、補完機能によりStrutsのタグ入力を快適に行うことができる。
Strutsを利用する場合、JSPへのStrutsタグを使った記述、アクションクラス・アクションフォームクラスの作成といったものへの対応が最大の関心事となるでしょう。Strutsタグの記述に関しては、JSPエディタでStrutsのタグを利用するためのtaglibディレクティブが記述してあれば、自動的にそれらのタグを検索し、入力時の補完機能などでStrutsタグが他のタグとまったく同様に表示されるようになります。そういう点では、通常のJSP対応エディタなどより快適にタグの入力を行えるでしょう。

ただし、NetBeansではパレットウインドウを使ってマウス操作でタグの入力を行えますが、標準ではStrutsのためのパレットは用意されていません。このあたり、対応としては今一歩といった感は否めないでしょう。

Struts ActionForm Beanのウィザード画面。基本設定を入力するだけでクラスを作れる。
アクションクラスおよびアクションフォームクラスに関しては、標準でこれらを作成するためのウィザード機能が用意されています。<新規ファイル>メニューを選び、作成するファイルの種類を選択する画面で「Strutsアクション」「Struts ActionForm Bean」といった項目を選択すると、これらを作成するためのウィザード画面が現れ、設定を入力するだけで自動的にクラスを作成してくれます。

作成されたクラスをチェックしてみると、アクションフォームクラスでは、デフォルトでStringとintのprivateフィールドおよびSetter/Getterメソッドが用意されているのがわかります。ただし、実際に作成してみると、フィールドの作成やJSPへのStrutsタグによるフォームの記述などはそれぞれ別途コーディングしなければいけないようです。Strutsタグを作成すれば自動的にアクションフォームにフィールドが追加されるというわけではありません。

struts-config.xmlのエディタを右クリックするとStrutsタグ作成のメニューが選べるようになる。
また、struts-config.xmlの編集もStrutsにおいては重要な作業のひとつですが、これもXMLエディタを使い比較的快適に編集作業を行えます。このXMLエディタはXMLの編集全般のためのもの機能をもっていますが、struts-config.xmlの場合、右クリックして現れるメニューにStrutsのアクションやアクションフォーム、ページ遷移といった情報のタグを作成するメニューが表示されるようになります。これらを選び、現れた設定ウインドウで必要な情報を入力することで、これらのタグを自動的に生成できます。

ただし、こちらもやはり「タグを書くだけ」であり、これによってアクションフォームクラスやJSPファイルに必要なコードが自動的に書き出されるというわけではありません。あくまで「タグを書くだけ」のものなのです。――どうも全般的に感じることですが、便利な機能はいろいろ用意されているものの、それらはすべて別々に動くだけであり、連動して処理をするような仕組みがあまり用意されてはいないようです。このあたり、非常にもったいない気がします。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます