Javaプログラミング/Javaプログラミング関連情報

Eclipse Web Tools Platformを使おう(2ページ目)

Eclipseから満を持して登場したサーバサイド開発の秘密兵器「WTP」。あなたも手にしてみませんか?

執筆者:掌田 津耶乃

サーバとプロジェクトを作成するには?


Server作成ウィザードでは、サーバの種類とそのパスなどを指定するだけでそのサーバが使えるようになります。
WTPはEclipseをベースにした環境ですから、基本的な使い方はEclipseそのままです。開発には、まずプロジェクトを新規に作成し、そこに必要なファイルなどを組み込んで編集していきます。が、実はWTPではプロジェクトを作る前に行うべきことがあります。それは「サーバの設定」です。WTPでは<File><New><Other>メニューで新規作成のウインドウを呼び出すと、その中に「Server」という項目が表示されます。これで、WTPで使用するサーバに関する設定を行うのです。こうして設定を用意しておけば、必要なサーバを使って開発が行えるというわけです。

作成したサーバは、プロジェクトを管理するPackage Explorerビューの他、「Server」という専用のビューで管理できます。このServerビューで、個々のサーバを個別に起動したり終了したりできるようになっているのです。また、各サーバごとに作成しているプロジェクトを組み込んだり取り除いたりすることができます。「Tomcatで動作を確認したら、次はWebLogicで動かしてみる」というようなことも簡単に行えるわけですね。

肝心のサーバサイド開発ですが、これはプロジェクトとして作成をしていきます。いわゆるJSPとサーブレットによるWebアプリケーションの場合、「Dynamic Web Project」と呼ばれるプロジェクトとして作成をします。プロジェクトを作成すると、Package Explorerにプロジェクト内の各種ファイルや利用可能なサーバ設定などが階層的に表示されます。ここに新規にファイル類を組み込んでいくことでWebアプリケーションが作成できるわけです。

ServerとDynamic Web Projectを作成した状態。左側のPackage Explorereにファイル類が階層的にまとめられます。
プロジェクトを作成すると、必要なファイル類を管理するディレクトリの構成が初期状態で設定された状態で作られます。例えばWebアプリケーションの場合、サーブレットなどのJavaクラスのソースコードは「src」フォルダに、各種のWebコンテンツは「WebContent」フォルダに、WEB-INF関係はWebContent内の「WEB-INF」フォルダに、といった具合です。これらのあらかじめ用意された場所にファイル類を格納しておけば、ビルド時に自動的にそれらを必要な場所に配置します。

サーバについては新たに覚える必要がありますが、プロジェクトの作成に関していえば、基本的にはEclipseの知識がそのまま使えることがわかるでしょう。既に、何らかのプラグインを使ってサーバサイドのプロジェクト作成をした経験があれば、ほとんど新たに覚えるものはないといってよいでしょう。ただし、サポートされているプロジェクトの種類が非常に多いので、「これ、見たことないぞ?」と思うものもあるかも知れません。自分のレベルに合わせて使うならば、特別に難しいものではない、ということですね。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます