三鷹の森ジブリ美術館新企画展示
「小さなルーヴル美術館」展を体験レポート

ルーヴル美術館のガラスのピラミッドをイメージしたような入口
2008年5月24日よりスタートした、ジブリ美術館の企画展示「小さなルーヴル美術館」展に行ってきました。

ジブリ美術館は、オープンした2001年からずっと変わらずガイドのお気に入りスポット。常設展示の素晴らしさも詳しくお伝えしたいところですが、今回は、2009年5月まで、長期にわたり行われる企画展示を中心に、体験レポートをお送りします。

さて、この企画展示のテーマは、タイトルどおり「ルーヴル美術館」。世界でもっとも有名な巨大美術館を、ジブリ美術館ならではの視点で“ぎゅっと小さく”して紹介するという興味深い趣向です。

美術監督は、映画『ザ・マジックアワー』『THE 有頂天ホテル』『フラガール』などの美術で知られる種田陽平氏。ルーブルの「光」と「影」を凝縮させ、2つの展示室「フランス絵画の間」「廃墟の間」という空間で表現しています。さあ“小さな”ルーヴルの世界をご案内しましょう。

縮尺2/5の名画がズラリ!
覗き穴も楽しい第1室「フランス絵画の間」

「フランス絵画の間」の中央にはヴィーナスと椅子があります
最初に足を踏み入れた第1室は、ルーヴル美術館の「光」の部分をイメージした部屋。中央にヴィーナスの彫刻が置かれ、その周囲に、ルーヴルの「光」を象徴するかのごとく、名画がズラリと並んでいます。

絵を眺めながら、いろんな想像を広げてみましょう
ここにある絵画は、すべて原画の2/5縮小。つまり現実の40%の世界です。そして、16~19世紀のフランス絵画が中心だそうですが、特に絵の解説はありません。これは「予備知識なしに絵画と対面してほしい」という考えから、あえて解説はしていないそうです。こういうところもジブリ美術館らしいですね。

覗き穴から中を見てみましょう。立体的な空間です
どんな絵かな、と、ひとつひとつ作品を見ていくと、絵がなくて額だけの展示が……。「なんだ?」と思って、顔を近づけてみると、本来、絵のあるべき空間が穴になっていて、その奥に小さな絵がいっぱい見えるのです。さすがジブリ! こういうのが大好きなんです。

穴の向こうに16世紀のパリの風景が……。別の角度から見る穴もあります
さらに見ていくと、またもや穴が。「今度は何かな」と覗いてみると、川と街のジオラマが見えました。これは、16世紀のルーブル美術館周辺の風景。なんだかワクワクしてくる展示です。穴はほかにもあります。中に何が見えるか、ぜひ、ご自分の目で確かめてみてくださいね。

©Museo d'Arte Ghibli

次のページでは、第2室「廃墟の間」に足を踏み入れます。