ゴミ処理先進国の日本で事細かな分別方法を叩き込まれた日本人が、初めてイギリスを訪れたときに困惑する事の一つに、ゴミの扱いがあります。
イギリスの街中のゴミ箱には、燃えるゴミ、缶などと、何を捨てて良いのかが書かれていません。普通のゴミはそれに捨てるにしても、ビンやプラスチックなどはどうしてよいのか分からず、一日分のゴミを抱えたまま、ホテルに戻ったという方もいるのではないでしょうか。今回は、イギリスでのゴミの捨て方について見てみます。
ゴミの分別は個人の善意で
ロンドンで見かけたゴミ箱。古紙用、一般ゴミ用、空きビン用、空き缶用などと別れています。 |
でも、日本のように厳しく規則で拘束しないでも、ここまで分別やリサイクルがイギリスでは行われているのだということに私は関心しています。
「規則でそうなっているからやっている」ではなく「やりたいからやっている」という態度がイギリス人らしいと思います。
とは言え、日本のように説明書きが配布されていないと、いろいろ迷うこともあると思いますので、次の要領を参考にしてください。
なお、ゴミの出し方には、地域によって差があるので、詳しくは滞在先の地元のひとに確認してください。
■リサイクルゴミ
古紙、空きビン、ペットボトル、缶は、リサイクルの対象です。街中に設置されている、巨大なリサイクル用箱に分別して入れましょう。ただし、ビン類は、緑のビン、茶色のビン、透明のビンと色によって収集箱が異なる場合があるので、投入口に書かれている注意書きに気をつけます。
ちなみに、地域によっては、住民にリサイクル用の箱や袋を配布しているところもあるようですが、住民は分別はせずに、一緒に箱に入れているようです。これは、分別は回収後に業者が行うことを前提としているからです。回収箱の使い方は、地域によって異なりますので、回収業者に問い合わせましょう。
■危険物(乾電池など)
ロンドンでは各カウンシルに設置されている、リサイクル・センター(Recycling Centre)に持ち込みます。ロンドンのリサイクル・センターは、ここで確認してください。
また、ホテルに滞在している場合は、ホテルの人に処分をお願いしてもよいでしょう。
■一般のゴミ
リサイクル対象ゴミおよび危険物以外の、旅行中に出てくる普通のゴミは一緒に捨てます。日本では燃えるゴミ、燃えないゴミと分別するゴミも、イギリスでは分別していません。ただし、割れたガラスなどは、新聞紙で包むなどして、回収業者にとって危険がないように気をつけます。