「ドレスコード」の基礎知識
公の場にルーズな格好で現れることを忌み嫌うのは、古今東西、変わりありません。服装で人となりを判断するケースは多く、TPOにあった旅支度をしたいものです。ドレスコードのイロハをまとめました。ドレスコードと旅
海外リゾートの挙式で気になるドレスコード |
厳密なドレスコードがない場合でも、旅先ではTPOにあった服装を心がけたいもの。海外挙式への参列やパーティー、知人宅での夕食招待、高級レストランでの食事、コンサートや観劇、ホテルや客船などパブリックスペースの利用時、国際会議等のビジネスシーンなど、それぞれの場面にあった服装を心がける必要があります。
服装を心がけることで、相手への敬いを表現することができますし、ときには受けるサービスが異なることもあります。また服装は、言葉と同じくらい重要なコミュニケーションツールです。着飾ったご婦人のドレスの色やスタイル、装飾品を褒めれば話も弾むでしょうし、自分や相手のネクタイの柄を話題にするだけでも親密度が増します。
ドレスコードの基本用語(1)フォーマルとインフォーマル
正装や礼装を総称してフォーマル(formal)と呼び、昼と夜とではそれぞれ規定が異なります。男性の第一礼装は燕尾服=テールコート(和装の場合は黒紋付・羽織袴)ですが、夜会服のタキシード、昼会服のモーニングが略式ですが正装とされ、特にドレスコードで「ブラック」と指定された場合は、黒のタキシードに黒の蝶タイで臨みます。肌の露出を避けるストールを用意すると便利 |
フォーマル以外をインフォーマル(informal)と呼び、男性ではダークスーツやブラックスーツ、ジャケットにタイ着用、女性はロングドレスなどの略礼服をさします。気持ち盛装したいのであれば、セミ・フォーマル(準礼装)をイメージして、「ワンピース以上、イブニングドレス未満」の服装(これを「カジュアル・エレガンス」と呼ぶ)を心がけると失敗がありません。軽い素材で、畳んでもシワにならないロングドレスは、フォーマル感があるのにかさばらず、旅先でのパーティーシーンやオペラ鑑賞、リゾートウェディングなどに重宝します。