トラベラーズチェックの汎用性と注意点
街なかにある両替商でTCを現金に替える |
また入国時の現金・外貨持込制限において、トラベラーズチェックは制限の対象外となるケースや、反対に、その他有価証券類と同様、持込制限されるケースがありますので注意します。多額の現金持込はマネーロンダリングを疑われるため、トラベラーズチェックで用意すると入国審査もスムーズです。
現金・外貨の持込制限や申告内容については、国や地域によって詳細が異なります。申告漏れは罰金刑となる場合もありますから、渡航前に入国先の通関情報をよく確認するようにしましょう。
ちなみに日本出国時には、現金およびトラベラーズチェック、手形、有価証券等の合計額が100万円を超える場合は、税関に「支払い手段の携帯輸出・輸入届書」の提出が必要です。
万一の盗難や紛失に備え、トラベラーズチェックの券番を控えておく必要があります。旅行中は、パスポートや現金などの貴重品とは別に保管しておくことをおすすめします。トラベラーズチェック購入時に渡される、亡失した場合の連絡先や手続きの仕方についての注意書きを、あわせて保管するようにします。
近年、トラベラーズチェックの取り扱いを終了する金融機関が増えています。かつて1%だった発行手数料が、2%に引き上げられるなど、プラスチックマネーの利便性が向上するなかでトラベラーズチェックの利用者が減少していることが背景にあります。用途や利便性、リスク分散を考慮して、用意するか否かを判断しましょう。