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日本で見られるオススメ韓国映画カタログ3

韓国映画カタログの第3弾です。今回は「韓国の伝統文化を知ることができる映画」と「実話ベースの衝撃作品」、そして「救いのあり方を問う芸術作品」をお届けします!

松田 カノン

執筆者:松田 カノン

韓国ガイド

オススメ韓国映画カタログの第3弾です。今回は「韓国の伝統文化を知ることができる映画」と「実話ベースの衝撃作品」、そして「救いのあり方を問う芸術作品」をお届けします!

韓国の伝統文化を知ることができる映画

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監督:イム・グォンテク  出演:アン・ソンギ/オ・ジョンヘ 韓国公開:1996年
■ 祝祭
有名な作家ジョンソプの母が亡くなった。葬儀のため、親族や村人らが訪れる。そこに13年前、金を持ち出し逃げたヨンスンが現れ・・・様々な人間関係を浮かび上がらせながら、葬儀が進む様子を笑いと悲しみを織り交ぜながら描いている。今ではほとんど見られなくなった韓国の伝統的な葬儀の様子が再現されており、韓国の民俗に興味のある方にはおすすめ。

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監督:イム・グォンテク 出演:オ・ジョンヘ/キム・ギュチョル 韓国公開:1993年
■風の丘を越えて~西便制~
物語に節をつけて歌う伝統的な民俗芸能パンソリを生業とする一家の物語。父親のユボンは、養女のソンファと義理の息子トンホにパンソリを教えながら村から村を渡り歩いていた。しかしトンホは厳しい修行に嫌気が差し、二人の元を去る。ユボンはソンファをより一流の唄い手にするため薬で彼女を失明させる。時は経ち、成人したトンホは父ユボンと姉のソンファを探しに出かけるが……。パンソリの美しいメロディと歌声に心打たれる。

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監督:イム・グォンテク 出演:イ・ヒョジョン/チョ・スンウ 韓国公開:2000年
■ 春香伝
春香伝は、朝鮮時代の代表的な小説の一つ。南原の長官の息子モンニョンと妓生の娘チュニャンは身分の違いを超えて結ばれる。しかし、モンニョンの父が都に戻ることになっため、モンニョンは科挙試験に合格をしてチュニャンを迎えにくることを約束する。南原にはモンニョンの父の代わりに、新たな長官に任命されたピョンが派遣されてきたが、美しい容貌のチュニャンを我が物にしようとする。チュニャンは貞節を守り通すが、ピョンにより投獄されてしまう。果たしてモンニョンはチュニャンを迎えにくるのだろうか。国唱人間文化財のチョ・サンヒョン氏が唄うパンソリ「春香歌」に合わせて物語りは進行してゆく。「春香伝」は、韓国では知らない人はいないほど有名な物語で、何度も映画化されるほど親しまれている。本作は14回目の映画化作品である。


実話ベースの衝撃作品

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監督:ポン・ジュノ 出演:ソン・ガンホ/キム・サンギュン 韓国公開:2003年
■殺人の追憶
1986年、ソウルから約50キロ離れた華城市で、女性が殺害されているのが見つかる。その後も猟奇的な方法で次々と殺人が続き、猟奇的連続殺人事件として、地元のパク刑事とソウル市警から派遣されたソ刑事を中心に捜査が開始された。しかし二人は衝突ばかりでなかなか犯人を捕らえるとこができない。そんな中、容疑者を捕らえるのだが、果たして彼は本当に犯人なのだろうか。1986年から1991年にかけて実際に起こった未解決事件を元に作られた映画で、560万人を動員するヒット作となった。事件自体は2006年に時効が成立している。

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監督:ナ・ホンジン 出演:キム・ユンソク/ハ・ジョンウ 韓国公開:2008年
■ チェイサー
風俗店を経営する元刑事ジュンホの店から、女性たちが失踪し殺害される事件が起きた。ジュンホは独自に捜査を開始する。執念の追跡の末、犯人と思われる男ヨンミンを捕らえるが……。2003年から2004年にかけて、20人以上の女性が被害にあった実際の連続殺人をモチーフにした作品。第45回大鐘賞主要6部門受賞、第7回大韓民国映画大賞主要7部門を受賞したほか、レオナルド・ディカプリオ主演でリメイクも決定した。


「救い」のありかたを問う芸術映画

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監督:キム・キドク 出演:オ・ヨンス/キム・ヨンミン 韓国公開:2003年
■春夏秋冬そして春
山間の湖畔にある小さな寺に少年と老僧は暮らしている。少年の成長と、恋、犯罪、そして自戒の波乱万丈な人生を季節の移り変わりに重ね合わせ描いた作品。まるで夢の世界のように神秘的で美しい自然が印象的だ。キム・キドク監督作品は、暴力的で残酷な作品トーンが多いことでも知られているが、本作は仏教をベースに人間の本質と救いのあり方を穏やかに描いた異作。韓国のアカデミー賞に当たる「大鐘賞」や「青龍賞」も受賞、ヨーロッパでも高い評価を受けた。

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監督:イ・チャンドン 出演:チョン・ドヨン/ソン・ガンホ 韓国公開:2007年
■シークレットサンシャイン
シングルマザーのシネは、一人息子のジュンを連れ。亡き夫の故郷ミリャンに引っ越してきた。ピアノ教室を開き新たなスタートを切るシネ。しかし、ある日脅迫電話を受けジュンが誘拐されたことを知る。指定された場所に全財産を届けるが、ジュンは戻ってこず……。何もかもを失った時、宗教は心の救いになるのか。シネの魂を救えるものはあるのか。人間の究極の状況を描いた秀作。この作品でシネを演じたチョン・ドヨンが第60回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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