「クッパ」と言えば、日本では韓国料理店や焼肉店で見かける定番メニュー。スープに卵やご飯が入って、塩で味付けされたクッパは日本で言うところの雑炊に似た料理です。辛味が効いた料理が多い韓国料理の中では、あっさりとした味わいなので辛い料理が苦手な人でも食べられるおすすめ料理です。今回は、そんなクッパの中でも、豚肉がたっぷり使われた「テジクッパ」についてご紹介しましょう。

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  • 豚骨味の釜山名物「テジクッパ」ってどんな料理?……P.1

  • 「テジクッパ」の美味しい食べ方……P.2

  • ソウルでも食べられる「テジクッパ」のお店……P.3

  • 本場釜山で「テジクッパ」を召し上がれ……P.4


  • 釜山の名物料理・テジクッパ

    豚骨の味わいが深いテジクッパは元々は北朝鮮で食べられていたが、現在では釜山の名物料理として定着。
    「テジクッパ」の「テジ」は韓国語で「豚」という意味です。豚肉がふんだんに入った「テジクッパ」は釜山の名物料理として韓国では知られています。ソウルではあまり見かけることのない「テジクッパ」の専門店ですが、釜山の町の至るところで「テジクッパ」を看板に掲げた店を多く目にします。豚骨を丸1日近くかけてじっくりと煮込みダシを取ったスープに別茹でをした豚肉、ご飯を加えて、好みの薬味を入れて食べるのが「テジクッパ」という料理。

    今でこそ釜山名物と言われている「テジクッパ」ですが、実はそのルーツは北朝鮮にあるのです。1950年代に起こった朝鮮戦争により釜山に行き着いた北朝鮮からの人々が釜山の地で広めたのが始まりとのこと。釜山一の繁華街・西面(ソミョン)の一角には「テジクッパ通り」と呼ばれるストリートがあり、「テジクッパ」の専門店が立ち並んでいます。

    「釜山に来たならテジクッパを食べてみたい! 」という人も多く、また値段も4,000~5,000ウォン(500~630円)程度と手ごろにお腹一杯食べられることから庶民的な料理としても人気を集めています。釜山以外ではソウルとその周辺のスンデクッパ(豚の腸詰めが入ったクッパ)、「全州(チョンジュ)ビビンパ」でも有名な北西部・全羅道(チョルラド)地方の「コンナムル(もやし)クッパ」など地方によって食材が異なったクッパがあるのも特徴です。

    次のページでは、「美味しいテジクッパの食べ方」についてです。