チャングムの健康法と味を追って

様々な韓方薬の原料が売られている京東市場 ©韓国観光公社
チャングムのヒットの裏には、「食」と「医」に関したエピソードが数々登場したことも挙げられます。特に「食」については、美しさと栄養を重視した宮廷料理に注目と関心が集中。また、朝鮮半島に古くから伝わり受け継がれてきた自然の素材を活用し体を治癒させる「韓方医学」もドラマの中に度々登場し、韓国では、このチャングムをきっかけに健康ブームを巻き起こしました。

ソウル市北部にある京東市場(キョンドンシジャン)の「薬令市場(ヤンニョンシジャン」と呼ばれるエリアでは韓方薬の原料が売られ、韓方医院、韓方薬局といった韓方薬に関連した店や施設が立ち並んでいます。韓国の人々が「京東市場」と聞けば「韓方薬」と答えるぐらい有名な市場なのです。ドラマが日本でも放映されて以来、京東市場を訪れる日本からの観光客も増えたと言われます。

店先には所狭しと霊芝、高麗人参、桂皮、陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)、ナツメ、鹿の角を始め、膨大な種類の韓方薬の原料が売られています。桂皮、陳皮、ナツメは薬としてだけでなく伝統茶を家庭で手軽に作れることから幅広く親しまれているのです。最近では韓国でも若い世代を中心に食生活が洋食趣向になっているので成人病や体質改善のために、韓方医院を訪れて韓方薬を調合してもらう人も多いとのこと。韓方医院では、それぞれの体調や体質の詳細を把握した上で、その人に合った原料で薬を調合するのです。こうして聞くと韓方薬は自分だけのオリジナルの薬のような感じもしませんか?ただ、あくまでも薬ですから韓方薬との相性や効能は個人差があります。特に持病がある方や他に薬を服用されている方などは無闇に服用せず、まず医師や薬剤師の方への相談が不可欠ですから注意してくださいね。

この他にも京東市場では韓国料理に欠かせない様々な食材や薬味も売られています。毎年9月頃には秋の味覚である松茸もお目見えします。松茸と言えば、南大門市場も有名ですが、南大門市場の価格が全体的に観光客向けに高めに設定されているのに対して、京東市場は全般的に安めなのが特徴。「韓方薬商店街」、「韓国の台所」などとも呼ばれ、庶民的な雰囲気が味わえる京東市場に足をのばしてみてはいかがですか?

<DATA>
京東市場(キョンドンシジャン)
  • 住所:ソウル市東大門(トンデムン)区祭基(チェギ)洞48-3

  • 営業時間:月曜~土曜9:00~18:30(店によっては18:00閉店)

  • 休業日:日曜日、公休日(旧盆、旧正月含む)

  • 日本語:不可

  • アクセス:ソウル地下鉄1号線・祭基洞(チェギドン)駅(1号線の25番の駅)を下車、2番出口


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    チャングムの世界にひたれる大長今(テジャングム)テーマパーク

    ドラマで使われたセットや小道具をそのままに見て楽しめる大長今テーマパーク ©観光観光公社
    ソウル市郊外にあるチャングムをテーマにした『大長今(テジャングム)テーマパーク』。(注・韓国でのドラマタイトルは『大長今』(テジャングム)であることからテーマパークの名前としても用いられています。)このテーマパークはドラマを制作・放映した韓国の民放テレビ局MBCの楊州(ヤンジュ)野外スタジオに作られたもので、撮影当時の雰囲気をそのままに残しています。2,000坪という広大な敷地にはチャングムのテーマパーク以外にもMBCで制作されたドラマのオープンセットが点在しています。

    ドラマに登場した宮廷料理の模型、厨房の小道具の展示、王や王妃の衣装を実際に着ての写真撮影(有料)や、韓国の伝統的な遊びを体験することができるコーナー、簡単な宮廷料理、マッコリ(韓国の伝統酒でどぶろく)の試飲といった数多くのイベントが用意されているのが魅力です。撮影で使用されたセットには出演者達の等身大パネルと共に、ドラマのシーンについて詳しい説明も写真入りで添えられているのでどの場面にどこのセットが使われたか分かりやすくなっています。チャングムファンにはたまらないドラマでの名場面や感動をもう一度味わえる絶好の場所かもしれませんね。

    ソウル中心部から行く場合、地下鉄とバスを乗り継いで1時間半以上とやや遠い感じも否めませんが、韓国の歴史や文化を肌で感じられると共に、チャングムの世界にひたれる大長今テーマパークにソウルに来たならぜひ足を運んでみませんか?

    <DATA>
    『大長今テーマパーク』(日本語)
  • 住所:京畿道(キョンギド)楊州(ヤンジュ)市マンソン洞MBC(文化放送)楊州文化村内

  • 電話番号:02-368-1616、031-849-5140(文化放送事業部)、031-849-5141(外国人案内電話)

  • 入場料金:一般(13歳以上)5,000ウォン(600円)、子供(5歳~12歳)3,000ウォン(360円)、一般団体(10名以上)4,000ウォン(480円)

  • 開閉園時間:10:00~17:00(4月~10月は10:00~18:00)

  • 休園日:無休

  • アクセス:ソウル地下鉄1号線・佳陵(カヌン)駅(1号線9番(109)の駅・旧駅名は議政府北部(ウィジョンポクブ)駅)を下車、駅前の大通りから30番のバス(ゴルフ場行き)に乗り、MBC文化村(ムンファチョン)前下車(バス所要時間は30分)
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