韓国/韓国の観光

あの感動をもう一度! チャングムに会いたい

未だに根強い人気を保つ韓国ドラマ『宮廷女官・チャングムの誓い』。チャングムの魅力とドラマでの感動を体験できるおすすめのスポットについてソウルとその周辺を中心にご紹介していきます!

執筆者:原 美和子


日本で大きな話題を呼んだ韓国ドラマ『宮廷女官・チャングムの誓い』。未だにファンの間でその人気は根強く、チャングムのドラマに登場する料理や衣装に関係した本が発売されたり、チャングムのゆかりの地を訪ね歩くツアーが企画されるなど衰えることを知りません。今回はチャングムに関連したスポットをソウルとその周辺を中心にご紹介していきたいと思います。どうぞお見逃しなく!

宮廷女官・チャングムとは?

『チャングムの誓い』は日本のみならずアジア各国でも人気を集めた
既に日本でも放送されたドラマを見た方も多いと思いますが、最初にチャングム初心者の方に簡単にチャングムのお話についてご紹介しましょう。チャングムは16世紀頃の李氏朝鮮時代に国王に仕える主治医として活躍をした徐長今(ソ・チャングム)という女性のサクセスストリーです。

貧しい家に生まれ、幼い頃に両親を失い孤児となったチャングムが数々の困難や陰謀を乗り越えてひたむきに宮廷女官を目指し上りつめていていく姿は多くの人々の心をとらえ、韓国のみならず日本をはじめとするアジア各国でもヒットをしました。また、韓国の歴史時代劇という新たなジャンルで韓流人気に新風を吹き込んだのです。


都会に優雅にたたずむ昌徳宮(チャンドックン)

都会の中に静寂さと優雅さを兼ね備えたたずむ昌徳宮 ©韓国観光公社
チャングムの撮影は首都・ソウルをはじめ、ソウル近郊や南部のリゾートアイランドの済州島(チェジュド)と韓国各地で行なわれました。ソウルとその周辺には都会でありながら伝統的なたたずまいを見せる歴史的建造物が現代でも遺され、それらは喧騒や慌しい時間の流れを思わず忘れてしまいそうです。

まずご紹介したいロケ地が昌徳宮(チャンドックン)です。ソウルには景福宮(キョンボックン)やこの昌徳宮を含め全部で5つの王宮宮殿があります。景福宮が1395年に李氏王朝の正宮殿として建立されたのに続き1405年に離宮として完成したのが昌徳宮。1997年にはユネスコの世界文化遺産に登録されるなど歴史的価値の高い建造物として知られています。宮内には秘苑(ピウォン)と呼ばれる庭園があり、季節の花々や草木を楽しむことができます。こうした伝統と自然の優美さが融合した雰囲気がチャングムの撮影にも一役買いました。こちらでは、チャングムと大王・中尚(チュンサン)のシーン等が撮影されたとのことです。

<DATA>
昌徳宮(チャンドックン)(韓国語・英語)
  • 所在地:ソウル市鍾路(ジョンロ)区ワリョン洞1

  • 電話番号:02-762-8262

  • 開閉園時間:季節によって開閉園時間が変わりますのでご注意ください。9:15~17:15(4~10月)、9:15~16:45(3月のみ)、9:15~15:45(11~2月)

  • 入場料:大人(満19歳~64歳)3,000ウォン(360円)、小人(満7~満18歳)1,500ウォン(180円)、満6歳以下と満65歳以上の高齢者の方は無料

  • 休園日:月曜日(ただし月曜日が祝祭日に重なる場合は開園)

  • アクセス:ソウル地下鉄3号線の安国(アングック)駅(3号線の28番駅)を下車、3番出口を直進。徒歩5分。


  • 【関連記事】
  • ウォーキングで行くソウル観光
  • (All About韓国)(景福宮の紹介がされています。)

    韓国の歴史と文化を丸ごと体験・韓国民俗村

    朝鮮時代の文化、風俗を見て楽しむことができる韓国民俗村 園内の自然も美しい ©韓国観光公社
    ソウルから車で南に40分程の郊外にある韓国民俗村は、李氏朝鮮時代の歴史や文化・風俗を中心とした伝統家屋や当時の生活様式の公開や展示が行なわれています。敷地に一歩足を踏み入れると、そこはまるで朝鮮時代にタイムスリップしたかのように精巧に当時の様子が再現されています。

    園内は樹木が豊かなことでも知られ初夏には若葉が美しく、秋には紅葉を楽しめます。園内の伝統家屋と四季折々の光景が目を楽しませてくれることでしょう。また、毎日のように伝統芸(農楽、馬術芸)や伝統結婚式のイベントショーが行なわれていますのでこちらもどうぞお見逃しなく。
    ドラマでは物語の終盤となった第51話、54話などが撮影されました。

    <DATA>
    韓国民俗村(日本語)
  • 所在地:京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市器興(キフン)区甫羅(ポラ)洞107

  • 電話番号:031-286-4051

  • 開閉園時間:季節によって開閉園時間が変わりますのでご注意ください。9:00~17:00(12~2月)、9:00~17:30(3月)、9:00~18:00(4月)、9:00~18:30(5~9月)、9:00~18:00(10月)、9:00~17:30(11月)

  • 入場料:詳しくは韓国民俗村サイトを参照ください

  • アクセス:ソウル市内からは、地下鉄2号線・江南(カンナム)駅の6番出口近くのバス停、地下鉄3号線・良才(ヤンジェ)駅の7番出口近くのバス停から1560番または5000-1番のバスに乗車、韓国民俗村まで直行。(所要時間40分)


  • 水原(スウォン)のシンボル・水原華城

    水原(スウォン)のシンボルとして親しまれている水原華城 ©韓国観光公社
    ソウルの南部郊外の町・水原(スウォン)。人口94万人を擁する水原はソウル首都圏のベッドタウンとして成長を遂げてきました。また、塩味をベースに味付けされた水原カルビが有名なグルメの町でもあります。ここには水原華城(スウォンファソン)と呼ばれる李氏朝鮮時代末期に建造された王の別邸をはじめとした楼閣、城郭があり全て見て回ると2時間半程になります。元来の建造物は日本の朝鮮半島統治時代や1950年代初めの朝鮮戦争などによって多くが損失という被害を受けてしまいました。しかし、復元工事を経て1997年には昌徳宮同様、ユネスコの世界文化遺産に登録。現在では多くの観光客が訪れると共に、水原のシンボルとして、人々の憩いの場としても親しまれています。

    ソウルから近い位置にある歴史的建造物ということから、過去にもチャングムの他、時代劇のドラマのロケ地として度々利用されてきました。昨年秋にフジテレビの制作によって放映された李氏王朝の皇太子・李垠と日本から嫁いだ梨本方子(李方子)の夫婦愛を描いたドラマ『虹を架ける王妃』の撮影もこちらで行なわれました。チャングムでは、チャングムの幼少期の場面を中心に撮影されました。歴史探索をした後でうわさのカルビを堪能……なんてコースも最高ではありませんか!?

    <DATA>
    水原華城(スウォンファソン)(日本語あり)
  • 所在地:京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市八達(パルダル)区南昌(ナムチャン)洞

  • 電話番号:031-228-4683

  • 開閉園時間:季節によって開閉園時間が変わりますのでご注意ください。9:00~17:00(冬季)、9:00~18:00(夏季)

  • 入場料:大人(満19歳以上)1,000ウォン(120円)、小人(満7~満18歳)500ウォン(60円)、満6歳以下の幼児、満65歳以上の高齢者、障害のある方は無料

  • 休園日:毎週月曜日

  • アクセス:ソウル市内よりソウル地下鉄1号線・水原(スウォン)、天安(チョナン)方面に乗り、水原駅(1号線54番の駅)で下車、駅前より八達(パルタル)方面行きのバスに乗車、八達門(パルタルムン)で下車。バスは2番、11番、11-1番、13番、36番、38番、39番のバス。この他、ソウル市内の江南(カンナム)エリアの蚕室(チャムシル)駅前より1007番の江南(カンナム)駅前より3000番の市外行きバスが出ています。


  • 次のページでは、まだまだチャングムにまつわる場所をご紹介して行きますよ!
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